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「……そんな大した事じゃないのよ？
私、師匠達の言い付けでずっと男装をしていたの」
ほらこれを見て、とすずは自分が今着ている藍色の着物と黒の袴を見せ付ける。
「……で、私は童顔で女顔だから『女子みたいに可愛い顔の少年』という理由で、男色趣味の男の人によく恋仲になって欲しいって迫られたり、女の子達からは『殿方なのに女子みたいに可愛くて、しかも女心を理解してくれる気さくな方』という理由で恋文を貰ったりでさ？
……まぁ非常に面倒くさい事が割と頻繁にあったのよ」
すずは当時の事を思い出したのか、徐々に元気が無くなっていく。
「だから、恋愛なんてこりごりなの。……まぁ理由はそれだけじゃないけど……」
最後の言葉は皆に聞こえない様に独り言を言う。
加州「……主、色々苦労をしてきたんだね……」
和泉「……ってか男が寄って来た理由ってのが、
薬「……まぁ少なくとも、なんですずが『恋愛に興味が無い』って言ってた理由がわかったな」
すずの話を聞き終わった後、桜ノ宮以外はなぜか一気に疲れが押し寄せてきて全員肩をガックリさせて俯く。
この場に気まずい空気が流れた。
「ね？大した事じゃなかったでしょ？」
すずは困った様な笑顔を浮かべ、力の抜けた加州の手からそっと自分の手を離そうとする。
加州「……じゃあ、もしそういう事がなかったら、主は誰かを異性として好きになってた？」
顔を俯けたままの加州がポツリと呟く。
突然訊ねられたすずは、ドキリとして動きが止まった。
加州の顔は彼女から丸見えだったため、互いの哀しそうな視線が交わる。
「え？あーどうだろう……。好きな人は居たけど……そうだなぁー、相手に下心がなければ？」
加州の問いかけに苦笑いで応えたすず。
途端に、加州は彼女の手を離さない様にと掴み直した。
加州「……へー。主、好きな人居たんだー。……じゃあ俺も、可能性は無くはないって事だよね？」
先程と一変し、加州は真剣な顔付きになり、熱のこもった眼差しですずを見つめる。
加州「……俺ね、主が好き。主に一人の男として愛して貰うように頑張るから」
覚悟しておいてね？と頬を赤く染めた加州に宣言されたすず。
そんな加州をすずは一瞬、怯んだ目で見上げた。
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神ノ木 - 更新待ってます！頑張ってください！ (2018年7月3日 21時) (
レス) id: a21d3a6b09 (このIDを非表示/違反報告)
槝 - 面白い場面で…続きが気になります。 (2018年6月29日 14時) (携帯から) (レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い鯰尾君可愛い国弘可愛い亀ちゃん大好き！！！ - 凄く面白いです！最初から一気に見ちゃいました！清光に薬研に兼さんに三日月が一杯出てきていて私、迚嬉しいです！これからも、更新頑張って下さい！応援しています！では。^ ^！ (2018年5月20日 12時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
埼玉の銀ちゃん(プロフ) - 水面さん» はじめまして、コメントありがとうございます！面白いと言って頂けて嬉しいです(*^^*)少しずつですが更新頑張っていきます!!応援ありがとうございますm(_ _)m (2018年4月29日 18時) (レス) id: 1f42c16589 (このIDを非表示/違反報告)
水面 - この小説すごい面白いです！更新楽しみにしています♪ (2018年4月29日 18時) (レス) id: c4fe34a3f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埼玉の銀ちゃん x他2人 | 作成日時：2018年4月28日 16時
