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頭に血が上った加州は勢いで障子に手を掛けていた。
加州「なにそれーっ!?」
加州が勢いをそのままに障子をスパーンッ！と開け放つと、自分の見たこともない男が主の上で腹にしがみついて甘えていた。
加州「お前、何!?何なの!?なんで主に引っ付いてるの!?
俺だって主にギューッてして貰いたいのに！お前だけズルいっ！意味わかんないっ!!」
加州が一番最初に思った事が『ズルい』という気持ちだった。
俺だって、今までの審神者に構って貰えなかったのに。
新しい主だったら、俺の事をちゃんと構ってくれそうで、大切にして可愛がってくれて
愛してくれると思ったのに！
それなのに、やっと見つけた俺の新しい居場所を、見ず知らずの奴に奪われるなんて！
俺が言えなかった事も、出来なかった事もコイツは平然とやってのけてしまって。
ズルい、ズルい、ズルい！こんな奴さえ居なければ、主は俺を見てくれたのに!!
加州は離れでの事を思い出し、イライラしながら鍛練場に向かって歩いていた。
不意に、加州の繋がれていた手が軽く握り返された。
驚いた加州がすずを見ると、彼女の透き通った瑠璃色の瞳と目が合った。
「……主？どうしたの？」
加州はイラついた感情が顔に出ない様に笑顔を作り、優しい声を出してすずに尋ねる。
「……加州さんは、師匠と見た目は似てないのに、内面は似てるんだなーって思っていました」
加州「……は？」
唐突な話に、加州は素っ頓狂な声を出してしまった。
そんな加州を他所に、すずは話を続ける。
「……師匠はね、凄く優しい人なんです。
怪我をしていたとはいえ、得体の知れない私を保護して本当の妹の様に可愛がってくれて……。
あの時は私が今よりも子どもだったから、はぐれない様にって、加州さんみたいにこうやって私の手を握って歩いてくれたんです。
……でも師匠は、普段私と喋っている時と内心考えていることが全然違う人だから、いっつも本音を見極めるのが大変で……。
今の加州さんも師匠と同じで、本音を見極めるのが大変そうだなーって」
懐かしそうに笑うすず。加州は、その言葉にますます困惑の色を見せる。
加州「……俺って大変？しつこくてうざい？」
何代か前の審神者に言われた事を思い出した加州は、急に不安になって慌ててすずに尋ねた。
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神ノ木 - 更新待ってます！頑張ってください！ (2018年7月3日 21時) (
レス) id: a21d3a6b09 (このIDを非表示/違反報告)
槝 - 面白い場面で…続きが気になります。 (2018年6月29日 14時) (携帯から) (レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い鯰尾君可愛い国弘可愛い亀ちゃん大好き！！！ - 凄く面白いです！最初から一気に見ちゃいました！清光に薬研に兼さんに三日月が一杯出てきていて私、迚嬉しいです！これからも、更新頑張って下さい！応援しています！では。^ ^！ (2018年5月20日 12時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
埼玉の銀ちゃん(プロフ) - 水面さん» はじめまして、コメントありがとうございます！面白いと言って頂けて嬉しいです(*^^*)少しずつですが更新頑張っていきます!!応援ありがとうございますm(_ _)m (2018年4月29日 18時) (レス) id: 1f42c16589 (このIDを非表示/違反報告)
水面 - この小説すごい面白いです！更新楽しみにしています♪ (2018年4月29日 18時) (レス) id: c4fe34a3f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埼玉の銀ちゃん x他2人 | 作成日時：2018年4月28日 16時
