【ハイキュー】女の子達の争いを遠くから眺めるのが趣味です (ページ49)

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47話ページ49

小走りでさっきの駐車場へ戻ると、なんか黒ジャージの軍団とてっちゃんが対面していたよ。

わあ向こうの主将さん？かな？とにこにこ合戦してるね？

にらめっこだったら引き分けですね。

『…………黒尾先輩。』

おそるおそる声をかける。

黒尾「おー、遅かったじゃねーか。ほら、こいつら烏野だ。」

そう言って、顎で目の前の黒ジャージ軍団を指す。

他校に向かって失礼だとは思わんのかね？？？

…………いや、いうて私もめちゃくちゃ向こうの人に見られてるわ。向こう失礼だったわ。

特にあの坊主ボーイ！！！怖い目力こわい！！！

「こーら、田中！マネさん怖がってんべ？」

「だ、だってスガさん！！マネっすよ！？！？あの音駒が！！！」

どの音駒だよ。

とりあえずその坊主ボーイを灰色の髪の……スガさん？が抑えてくれたので感謝。サンクスフル。

『初めまして、臨時マネージャーの珠園A、1年です。宜しくお願い致します』

もう普通の自己紹介が板についてきたよ。

褒めてくれてもいいんだぜ？てっちゃん。

お辞儀しながらチラッとてっちゃんを見れば、鼻で笑われた。

んだと普通に自己紹介すんのが当然だってか？？？おん？？？？(当然です)

「珠園さん、でいいか？よろしくな。俺は澤村大地。烏野の主将だ」

てっちゃんとにこにこ合戦してた人が自己紹介を返してくれる。

なんだろ、いい父親になりそうですね。

『あーいや、珠園でいいです。年上に“さん”付けられるのは耐性がなくて…』

そーいや木兎さんは初っ端呼び捨てだったな。

いいけど。(寛容)

澤村さんは「わかった。」と笑ってくれた。パパと呼ばせてくれ！！！

『んじゃ黒尾先輩、お部屋案内してくるね』

くるりと背を向けて、烏野の皆さんに『こちらでーす』と部屋へ向かった。

黒尾「いってら、早めに帰ってこいよ」

まるで従兄のような事を言われながら、振り向かずに進んだ。

いや、

あの、

烏野の軍団の最後尾。

とんでもない美人がいたんですけど………

いや、梟谷の御二方もとんでもない美しさだったし、烏野のもう1人の子もとんでもなく可愛かったんだけども！！！

黒髪のあの女性めっっちゃタイプ！！！

振り向いたらめちゃくちゃニヤけるのバレるダメだ外面は守るぞAちゃん。

そうグッとこらえ、何事もなかったかのように部屋まで突き進んだ。