【ハイキュー】女の子達の争いを遠くから眺めるのが趣味です (ページ40)

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38話ページ40

『んごごごご…………やっと全部活撮り終えたナリ………』

部長「おつかれさま～！」

写真部の部室に倒れ込む私に部長がココアを渡してくれたよ。可愛いね。

『あれ、そういえばもっちー先輩今日もいないんですか？』

もっちー先輩とは、写真部の2年の先輩である。

ちなみに私を超える変態です彼女。俗に言うやばいやつ。私が言うんだから間違いない。

ココアを飲みながら、部長に尋ねる。

部長「うーん？最近は、写真コンテストの為に走り回ってるみたいだけど……わからないなぁ～？」

間延びした口調で部長が答える。

なんでこう同じ口調なのに有栖原さんとこんなに違うのだろうか。

『もっちー先輩すげぇ…………あ、でもゲームにはログインしてますよ』

ほら、と私は部長にスマホの画面を見せる。

開いているのは、例の私がどハマりしているソシャゲだ。

部長「あれ、ほんとだ。じゃあサボりかなぁ？」

まーいーやー。とふにゃりと笑う部長。可愛い。

スマホの画面に再び目をやるとそこには“プリンさん”もログインしていて。

(詳しくは16話を見てね)

『うっわめっずらし………この時間にログインしてるとか天変地異……………？？？』

プリンさんは主に深夜帯にログインしている。

今は16:00、間違っても深夜帯ではない。

《プリンさん！こんな時間に珍しいですね！？》

すぐさまチャットで会話を始める。

〈まあ、部活が休みだったし……〉

これまたすぐに帰ってくるレス。

そういやこの人運動部とかなんだっけ？

部長「なになに、ゲーム？」

部長が気になったようで私のスマホをのぞき込む。

…………近いっす先輩！！めっちゃいい匂いする！！

《そうなんですか！だからか！！》

〈そーゆー事。ね、チャリって今のイベント走ってる？〉

部長「“チャリ”ってAちゃんの事ー？そんなに自転車好きだったっけ？」

『ネーミングセンスには触れないでください……』

部長の鋭い着眼点に顔を顰める。

今のイベント………確かめちゃめちゃボーダーが高いんだっけ？

《あんまりですねー、最近忙しかったですし、何よりランキング戦で勝ち抜ける気がしなくて……》

〈それはわかる〉

《この後もまた何日かログインできなくなっちゃいますしね～》

この会話を打ちながら、私はてっちゃんに誘われた東京合宿の事を思い出す。

……そろそろ準備しなきゃな。