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朝はあんまり好きじゃない。
どちらかと言うと私は夜派だ。
夜行性みたいに夜に動くのが楽しい。
ほら、夜ってなんか眠れねぇじゃん。
「おはようございます…」
できることならば、朝からこんな無愛想な顔は見たくない。
「遅い」
「あ?」
「何時だと思ってる」
5時ですけど…?
おじいさんおばあさんがお散歩する時間帯ですけど…?
なにか文句でも…?
「で、何処行くんだよ」
「黙ってついてくればいい」
何なんだこいつは。
黙ってれば文句無しの美形なのに。
お前が黙ってろバーカ
奴が歩き出す。それに続いて私も歩く。
_____
おいおい…これはないだろ
私が立ち止まった、その先に現れた朝の森。
まさかこん中歩くわけ?
「行くぞ」
「嫌」
「担がれでもされたいのか」
「そういうわけじゃなくて…」
こっちは巫女さんだぞ⁉旅人なんだぞ⁉
これでも頑張って商売してるんだよ!稼がねぇとあいつらに恩返し出来ねぇじゃねぇかよって言う状況におかれてまで森を歩かないとダメですか?ねぇ風間さん?やめません?
はぁ…と肩を落としながら、道無き道を行く
_____
「チッ……いてぇな」
これだから森は嫌なんだよ
道無き道を歩こうとすると、嫌でも足に傷がつく。
別に、痛いって訳ではない。
痛くないという訳でも無いが。
森に入った時、私は風間より前にでて歩いた
だから今は、風間が私についてきている感じ。腕組んで。
こっちの方向があってるとか何だとか知らないけど、何となく歩いてる。
風間が文句つけて来ないってことは、間違ってはないんだ。よ。多分。
「おい」
「え?何だ……ふッ!?」
_____フワッ
風間がやっと文句つけてきたかと思って振り返ったのに
「ちょ、ちょちょ。な、なにやってんの!?」
「何とはなんだ?」
抱き上げられ…た。(今で言うお姫様抱っこ)
「ちょっ、や、やめろよ!!」
手の行き場所を失った私の手は、咄嗟に奴の胸板をグイグイグイグイ押してみる
「暴れるな。落ちるぞ」
落ちるぞとか、そう言う問題ではない。
まぁ確かに落ちるのは嫌だが。
お、男と近いのはもっと嫌だ。
そういえば、こいつ目を合わして話さない。
いつも遠くを見てる気がする。
…て、こんなこと考えてる場合じゃない
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - はい。楽しみです。 (2015年3月16日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» そんな言われると泣いちゃうんですけど…?((今日、更新しようと思っているので、また見てくださいね! (2015年3月16日 7時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - あなたのような作品書きたいです。大好きです。感謝です。 (2015年3月16日 7時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 春彦いいやつですね本当。毎回応援ありがとうございます! (2015年3月16日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 夜神さん» そこは、永遠の18歳ということで←ババくせぇ。いつもみていただいてありがとうございます! (2015年3月16日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドラごん | 作成日時:2014年7月20日 15時