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「…離し、てくれ…よ」
「……………」
ガラッ…パラ…
鋭い睨みを効かせる
私は一歩も動こうとしなかった
このまま、死んじまえばいいんだ
お前なんか死んでしまえ
そのとき
「…おい!大丈夫……か…」
…斎藤か。
きっと飯を持ってきたんだろう
いつものように飯を持って来ようとしたらこんな事になっているものだから、きっと驚いているだろう
「…おい!!」
斎藤は怒っているのだろうか
だけど、ごめん。
今はこいつが許せないんだ
「…死ねよ……もう…」
何故か切ない声が出た
僕は、あいつの首から手を離した
__バサ…
「ゴホッガハッ…」
私はそのまま後ろへ下がる
倒れ、苦しそうにむせるあいつを見下ろしながら
「…何があった」
斎藤が、膳を持ちながら口を開く。
斎藤の方に目を向けると、怒っているというよりも悲しい顔をして僕の方を見ていた
…嫌われた…のかな
「…ごめん、斎藤」
そのまま目線を下にさげた
怖かったんだ、斎藤を見るのが
また、大切な人をなくすかもしれない
早まらなければ良かったかもしれない
ここ(新選組)から、追い出されてしまう。きっと
きっと、すぐに暴力をふるう怖い人って思われたかもしれない
複雑な気持ちで心が絡んだ
「…あれ?新選組の方?」
いつの間にかそいつがひょっこり立って、いつもと変わらない上辺だけの笑みを浮かべる
「………」
もう何も喋れなかったんだ
色々と怖い物があり過ぎて
「……お前は誰だ?」
「あ、俺かい?俺は南雲薫っていうんだ、よろしくね」
斎藤が僕の前に立つ。
まるで、僕をかばうように。
「……斎藤…?」
斎藤は僕の事なんかちっとも怖くない、嫌いになどならない、とでもいうように
後ろにいる私を横目に見て微笑んだ
__大丈夫だ、
お前は俺や俺たちが守る__
そう、皆で決めたんだ__
「……っ…」
斎藤が小声で呟いた
斎藤の背中が大きく見えた
『守る』
聞きなれないその言葉に胸が大きく揺らいだ
気持ちが落ち着いたのか、一気に力が抜ける
__パ……タ…
「…!おい!」
意識が遠くなっていった
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ドラごん(プロフ) - 黒月桜さん» あ、第二章続きますよ^_^ (2014年7月23日 22時) (レス) id: ee7dfc4505 (このIDを非表示/違反報告)
黒月桜(プロフ) - か....完結!? (2014年7月23日 20時) (レス) id: 18c213da58 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わーい凄く楽しみです。 (2014年7月19日 15時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 今頑張って書いていますので少々お待ちを!Σd(゚∀゚。) (2014年7月19日 15時) (レス) id: ee7dfc4505 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わーい。第二章読みたいです。 (2014年7月19日 15時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドラごん | 作成日時:2013年8月21日 1時