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「もういい…、話は済んだ。全員、戻っていいぞ」



「じ、じゃあっ戻るとすっかなぁ平助!」

「そうだなっ新八っあん!アハハハハッ!」




「平助と新八!

お前ら今週一杯、掃除洗濯、全員分やれ!!」





「げっ…」
「それは無いよなぁ…」


「あ?」


「あっ、すいません、やりますやりますー」

「あっはは、喜んでやらせてもらいますー」






















「近藤さん、戻ってくれていいぜ」


「そうか?」


「あぁ、少し調べ物をしたい」



布団を被ったままの彼女を見ると、分かったとだけ言い残し、近藤は部屋を出た







________







「ったく。恋愛関係だってよ。余計なお世話だ」


小声でそうつぶやく

隣の布団の塊は気配さえも消そうとしている









「……」





「…名前は?」






「……ない」






「そうか」





名前はない。それは先ほども、総司が言っていた時も聞いたから知っている。

“本当のこと”を聞けずにいる自分がいた






土方は、隣にいる“あの人”を直視せず、遠くの方を見つめた






あの人は…


…姉さんは、気づいてないのか


俺に








内心、少し寂しいような感覚に襲われた





「……あんたを知ってる」



「……そう」




「……あんたのお陰で、こんな良い仲間を持った」




「……そう」




覚えていないのも無理はない
俺がこの人に世話になってた時はガキの頃だ


それに、



昔とは服装、雰囲気、表情、全てが全て違うのだ
まるで人を変えたようだ


だけど、満月に照らされて見えた目のあたりにある大きな傷、人から化け物扱いされていた
その点を考えるとやっぱりあの人だ。




子供の頃、姉さんはばったり俺に会わなくなった


家も知ってるわけでもないし、どこに行ったら会えるというのも決まってなかった


満月の夜、その次の日に姉さんはいなくなったんだ


満月の日は、なんだか胸騒ぎがして止まなかった
嫌な予感がして堪らなかった

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ドラごん(プロフ) - 黒月桜さん» あ、第二章続きますよ^_^ (2014年7月23日 22時) (レス) id: ee7dfc4505 (このIDを非表示/違反報告)
黒月桜(プロフ) - か....完結!? (2014年7月23日 20時) (レス) id: 18c213da58 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わーい凄く楽しみです。 (2014年7月19日 15時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 今頑張って書いていますので少々お待ちを!Σd(゚∀゚。) (2014年7月19日 15時) (レス) id: ee7dfc4505 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わーい。第二章読みたいです。 (2014年7月19日 15時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドラごん | 作成日時:2013年8月21日 1時

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