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「なぁ、斎藤。

最近、京の都じゃあ化け物が出るらしいぜ」


赤髪で腹にサラシを巻いた男が
酒を飲みながら告げる


「あっ、左之さん!それ俺も知ってる!」


隣にいた小柄な少年が声をあげた



「…俺は生憎、化け物などには興味はないものでな」


斎藤と呼ばれた男は目を伏せながら酒を飲んでいる



「…噂によると、満月の日にそいつが炎を操るとか…」


「マジかよ、怖えーな」






「…ねぇ皆、その話はよそう」



思い詰めたような顔をしながら男は言う


「なんでだよ総司ー。
…もしかして化け物が怖いのかぁ?」


ムスッと表情を変えたかと思えば、
これまたニヤニヤした面になる小柄な少年




「平助…僕が化け物怖いとでも思う?」


「あ、思わないですねすいません」←








「だがしかし、その話は本当っぽいぜ」


奥で1人に月を眺めながらポツリと一言漏らした男



その声に全員がそちらを向く




「話によりゃあ、満月の日に決まって火事が起こるらしいじゃねぇか。
それに、化け物を見たというやつも少なかねぇ」


「なんだよ土方さん、興味深々かぁ?」

ハハッと赤髪が笑う



「違う。ただ…京の都で起こってる事なら
俺たち新選組も放ってはおけねぇだろ」


「…なんだよ、土方さんらしいな」

つまらなそうに少年は頬を膨らませる





「……」


先ほど総司と呼ばれた男は、
席を立ち自室へと戻っていった

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ドラごん(プロフ) - 黒月桜さん» あ、第二章続きますよ^_^ (2014年7月23日 22時) (レス) id: ee7dfc4505 (このIDを非表示/違反報告)
黒月桜(プロフ) - か....完結!? (2014年7月23日 20時) (レス) id: 18c213da58 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わーい凄く楽しみです。 (2014年7月19日 15時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 今頑張って書いていますので少々お待ちを!Σd(゚∀゚。) (2014年7月19日 15時) (レス) id: ee7dfc4505 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わーい。第二章読みたいです。 (2014年7月19日 15時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドラごん | 作成日時:2013年8月21日 1時

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