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廉「……………で、なんなんあの男？！」
「だから悪友」
廉「まだ友達って言い張る？！」
「だってホントに友達なんだもん」
連れ戻された厨房で、廉は自分の頭をぐしゃぐしゃしながら「最近の若い子わっかんねえ〜！」と唸る。
お前の方が年下やないかい。
「てか料理は？運ばなきゃいけないやつあるんでしょ」
廉「あんなん嘘に決まってるやん！今から新規オーダーする客そんなおらんわ」
「あっ…助けてくれたんだ」
廉「気づくの遅いな？！」
「………ありがとう」
素直にお礼を伝えると、今度は私の頭をぐしゃぐしゃにし、
廉「友達助けるなんて当たり前のことやん。困ったことあったら遠慮せんと言ってな。」
顔をクシャッとさせて笑った。
「……っ」
なんか今日のコイツ、めちゃめちゃいい男にみえるな……………？！
「……まあさっきのは火に油を注いだ感が否めないけどね」
廉「ガチか？！」
少し速くなる鼓動をごまかしたくて、いつも通りの軽口を叩いた。
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岸「あー！永瀬！悪いんだけど今日11時まで残れる？」
厨房の奥の方から岸さんが叫ぶ。
廉「えーーーー！だる！なんでっスか！」
岸「今日ラストまでシフト入ってたはずのスズキが夏風邪で休んでんだよ！Aちゃんは女の子だから夜遅くなっちゃうとダメだし！」
"最後なんでも好きなモン食って帰っていいから！お願い！"と自分の顔の目の前で両手を合わせながら懇願する岸さん。
廉「ん〜〜〜〜、しゃあないっスわ。でもその代わりホンマになんでも好きなモン食って帰るからな！」
大学生ちょろ！食いモンぶら下げとけば絶対釣れる！
そういえば…と思い出したかのようにコチラをみる廉。
廉「あの元カレ大丈夫なん？お前待ち伏せされとんのちゃう？」
「だから元カレじゃないって…まぁ裏口から出るから大丈夫でしょ。」
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作者名：たまごちゃん | 作成日時：2019年10月13日 18時
