太にぃLOVE3

愛おしい ページ29

裕太side



目を開けると、見慣れない白い天井と点滴であろう水のパックが、銀色の棒にぶら下がっていた。




病院？





左手に重みを感じ、ふとその方向へ顔を向けると、Aが両手でオレの手を包み込むようにして、頭を乗せて眠っていた。




昨日、撮影中ずっと気分が悪くて、頑張ってみたけど、最後の方はもう何をしているのかも、わからない位つらくて。



マネに家まで送ってもらって、それから‥‥リビングにAがいて‥‥、それから‥‥、ん？記憶がない？




もしかして、オレあのまま倒れた？


ありゃりゃりゃ。




Aを起こさないように、右手で頭を撫でる。気持ち良さそうに眠る顔を見て、愛おしさが溢れ出しそうになる。




倒れてよかったかも(笑)
なんて思ってみる(笑)





コンコン。突然のノック。





「タマ‼」




ドアの方に顔を向けると、今にも泣きそうな顔で入ってくる宮田(笑)



「し！Aが起きる。」




「わっ！ごめん。」





心配して走ってきたのか、宮田の額には大粒の汗が光っていた。

タマが倒れた→←熱っ

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