太にぃLOVE3

兄組 ページ25

裕太side


「タマ‼」




水かけ合戦に参加していたオレは、急にガヤに呼ばれた。
あんなおっきな声、久しぶりに聞いた気がするってくらい大きかった声にちょっと内心ドキドキした。



「なに？」


「なに？じゃないでしょう、裕太。」


渉が、オレを見上げながら言う。



「タマ、今、日焼けNGじゃないの？」

さっきみたいなおっきな声じゃなくて、優しく聞いてくるガヤ。



「うん、ダメ(−＿−；)」


これって完全に兄組2人におこられてますよねー。オレ。
NGってわかってるんだけど、今はしょうがなかったんだよねー。んー(−＿−；)



どうしよう(−＿−；)





「ありがとうな。タマ。」


「え？(・Д・)」


突然の感謝に動揺するオレ。


「Aのこと。」



「え？知ってたの？」



「うん。」



あははははは。突然笑い出すガヤと渉。



「裕太。ビビったり、安心したり大変だね。」



「え？だっておこられるって思ったら感謝されるし〜。」




「助けたんだよ。悪ガキ連中から。あのままずっとしてたら、日焼け確定だから。」


渉が、ニカ•千•宮田•ミツを見つめながら言う。


「あ、ありがとう。なんか引くに引けなくて。」



「これで、チャラだからな。タマ。」



ガヤ。笑顔だったけど、なんかいつもと違うように見えたのは、オレの気のせいかな。

認める→←溺愛

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す