63話 体育祭XVIII ページ19
実の兄との試合を終え、観客席に戻ってきたAにお祝いの言葉をかける。照れ臭そうにはにかんだ。可愛い。
俺も次が出番だったため、急いでステージに向かう。
……誰かからの視線を感じたのは気のせいだ、たぶん。
「2回戦第三試合！ 目立ってないけど成績優秀！
A組、伏黒恵！
対
意外と武闘派、ギャップが魅力のキュートガール！
同じくA組、麗日お茶子！
よーい、START！」
2試合目が始まった。
麗日の個性は触れないと発動が出来ない。遠くから式神で攻撃した方がリスクが低いが、それは向こうも考えているだろう。何か対策をしてくるはず。
なら……
「大蛇」
先手必勝。大蛇を使って距離を取りながら様子を見よう。大蛇で負ける様なら、攻撃力の高い鵺や玉犬を出せば良い。大蛇は捕縛に優れているし、運が良ければ場外まで押し出せるだろう。
さらに、大蛇を選んだ一番の理由は、
「うわあああ！ 来ないで〜！」
爬虫類であること。昔初めてAに見せたときに怖がられたのを思い出した。ただの蛇ならいいが、なにしろデカいから怖いらしい。
俺には分からねえけど、初見の相手は結構ビビる。
俺には全くもって気持ちが分からねえけど(2回目)
そのまま逃げ続けた麗日は、気づかない内に場外へ。難なく準決勝に進出できた。
ステージから競技場内に戻り、自販機で缶コーヒーを買った。缶を開け一気に流し込む。じんわりとしたほろ苦さと共に、良い匂いが鼻を抜けていく。知らず知らずの内にしていた緊張が解け、小さく息をつく。
ようやく決勝進出が現実味を帯びてきた。ただ、相手はヒーロー科トップレベルの実力を誇る爆豪。前の試合でも常闇を瞬殺していた。油断は禁物だ。
缶を捨て、親父達の居る観客席に戻ろうとする。
が、また誰かの視線を感じた。まるで、レーザー光線を向けられているような鋭い視線。
その感覚には覚えがあった。試合前、誰かに向けられていた視線と同じ感覚。ゆっくりと後ろを振り返り、俺に視線を向けていたソイツに向き直る。
数メートル先の、真っ赤な眼を見た。
「なんか用か、爆豪」
視線の先の
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yui(プロフ) - 第三弾はまだ作成中となっています。今日中にパスワード解除しますので、もうしばらくお待ちください。楽しみにしていただいてありがとうございます！！ (2023年2月5日 6時) (
レス) id: 8606fea28c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - いつも楽しく見ています！失礼ですが第三弾パスワードはどうしたらわかりますか？ (2023年2月5日 0時) (レス) @page37 id: 8d3847b149 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - 初コメ失礼します。第三弾パスワードってどうしたらわかりますか？ (2023年2月4日 22時) (レス) @page37 id: 853b88f4af (このIDを非表示/違反報告)
猫狗 - yuiさん» 二リットル！？どうせなら二十リットル...((((相手にはできないのか...はっ、気づかれないようにザリガニでも忍ばせれば...(((((続き楽しみにしてます！ (2023年1月20日 21時) (レス) id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 猫狗さん» ええ実行しましたよ２Lってところがポイントです(((((お相手にはできないんですねそれが･･････ 理由は次回の投稿で！！ (2023年1月19日 18時) (レス) id: eb54d0122a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2022年8月4日 18時
