切れ目 ページ23
シルク side
シルク「助けられなかった人がいるけど、この街と人々を救ったわけだろ?そんな罵倒されることなんてないと思うんだけどな…」
マサイ「まぁな…でも、もっと最初からその魔法を使っておけとか思うんじゃね?」
モトキ「街を焼き尽くす以外に方法が無かったのか?とか…」
いろんな人がいるから、いろんな意見があるのは分かるんだけど…
やっぱり起こったことを悔やむのは違うんじゃ…今、生きてることに感謝しねぇと
A「その方は…今、どんな思いでいらっしゃるのでしょうか…辛さよりも助けれたことを誇りに思っていて欲しいと思うのは間違ってるのでしょうか…」
シルク「間違ってねーよ。実際、何百、何千の人を助けてんだから」
そんな話をしながら飲食店を出て、塔を見上げた
マサイ「…なんだ…あれ…」
マサイが塔を見ながら呟いた
シルク「ん?何が?」
マサイ「なんかあそこの空に切れ目が…」
モトキ「切れ目?」
塔の上の空を見ると、切れ目があるかのように色が変わっていて真っ黒になっていた
シルク「な、何だ…」
A「え?!」
Aが急に大きな声を出した
シルク「どうした?」
A「本が反応しています!」
Aの持つ本を見ると、確かに光っている
A「え、ちょっと…やだ!ダメ!」
マサイ「A!」
本があの切れ目に向かって飛んでいこうとしてるのをAは必死に押さえてるようだ
シルク「絶対に手を離すなよ!」
A「はい!」
俺とマサイで必死にAと本を押さえ込み、モトキは魔獣に狙われないように周囲を確認していた
モトキ「切れ目が閉じてく!もうちょっと、頑張って!」
そして完全に切れ目が無くなると、本は大人しくなり、Aの腕にすっぽりと収まった
マサイ「なんだったんだ…あれ…」
シルク「もしかして…あの切れ目に根源が…」
A「私達を連れいこうとしていた?」
その時、ドーンという音が塔の方から聞こえた
シルク「なんだ!?」
すると、子どもや年老いた人がこっちに向かって走ってくるのが見えた
賢者「早く!こっちです!あのシェルターまで頑張って!」
さっき話していた賢者が人々を誘導していた
モトキ「おい、どうなってる!」
賢者「早くここから逃げてください!魔獣が一気に攻めてきてます!」
シルク「さっきの音って、もしかして…」
賢者「この奥にシェルターがあります!みなさんそこに行ってください!」
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とりぴー - 続きを楽しみにしてまーす!! (2022年12月28日 14時) (レス) id: 4971f20f39 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - 続き楽しみにしてます! (2020年8月26日 16時) (レス) id: f70026b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 続き楽しみに待ってます! (2020年7月20日 16時) (レス) id: 826e70f5bd (このIDを非表示/違反報告)
canty(プロフ) - ミライアルさん» ありがとうございます!とても嬉しいです(´˘`*)これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年6月2日 22時) (レス) id: 9fb8c80b7b (このIDを非表示/違反報告)
ミライアル(プロフ) - いつも読ませてもらってます!ほんとに大好きで、展開がいつもワクワクしてます!更新頑張ってください!応援してます! (2019年5月31日 23時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:canty | 作成日時:2019年5月16日 23時