[Fischer's] 希望の光

これで全てが終わる ページ6

A side

私は何のために頑張ってきたんだろう

人に裏切られるため？

噂されるため？

人が悲しむ顔を見たくなかった。笑顔にしたかった。

それなのに…

1番信じてた人に裏切られた

裏切られた…合ってるのかな…

最初から騙されてたのかもしれない

キラキラの中に混ざってはいけなかったのかもしれない

まぁ、もうどっちでもいいか…

もう涙も出ない。笑い方も忘れた。

感情が出せないのは、もう人間でもなんでもない

ただのロボットだ。

ロボットは動かす人が必要なのに、その人すらもいない。

だったら、もう自分で終わらせる。

その方が幾分か楽だ。

今まで住んでたところにいたくなくて、引越しをした。けれど、すれ違う人みんな自分の噂を言ってるような気がして外に出れなかった。家にいても、やっぱり考えてしまって、海に来た。

ここで終わらせる。全てを終わらせる。

そう意気込んで海に一歩一歩進んでいった。

「Aさん！」

誰かの声がした。幻聴かな？
もうそんな声が聞こえるところまで来てしまったのか。

そうか、あともうちょっとなんだな…さようなら、私…

と思ったら、「Aさん！」という声がハッキリと聞こえて、腕を引っ張られた弾みで後に倒れた

何としてでも助ける→←俺は何をしてたんだ

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