[Fischer's] 希望の光

久しぶりの涙 ページ39

シルク side

Aが一瞬だけ、今まで持ってた自信を捨てたみたいな顔をした。

失敗しても大丈夫とか思ったんだろ…

管理人「女の人でここまで来た人はいないですよ…渡りきれますかねぇ…」

モトキ「いけますよ、Aちゃんならw」

ンダホ「Aちゃーん、頑張ってー！」

そりゃ女の子でここまで来れたことが凄いと思う。結構腕にきてるし…

けど、Aなら絶対にやれる。

出来るのに始めからやろうとしないのは許さない。これがFischer'sの掟。

…よし…真ん中まできた…ここが1番揺れんだよ…

A「…怖い…揺れるよ…」

Aの呟きがここまで聞こえる

モトキ「大丈夫！真っ直ぐ前見て！」

シルク「A！下見んな！前見ろ、俺を見ろ！」

また真っ直ぐ前向いて歩き始めた。

マサイ「あともうちょっと！」

そして…

A「…渡れた…」

Fischer's「わぁぁぁぁぁ！！」

ンダホ「Aちゃん、おめでとう！」

マサイ「よくやった！」

モトキ「凄いよ、Aちゃん！」

A「…私…出来たんだ…」

俺は感極まってAを抱きしめた。

シルク「おめでとう！よくやった！」

A「…シルク君…怖かった…」

シルク「本当にあれは怖いわw」

A「シルク君…完全制覇おめでとう」

シルク「ありがと！Aも完全制覇だからなw」

そっと抱き締めてたAを離すと、目から涙が出てた。

シルク「A…泣けるようになってるじゃんw」

A「えっ…」

全然泣けなかったAが目の前で泣いてる。

モトキ「Aちゃん、やっと泣けたね」

シルク「ってか、何の涙だよw」

A「分かんない…でも、シルク君が初めて達成出来たことと、ちゃんと撮影を終えることが出来たことと、ハプニング乗り越えられたことと、怖かったことと…もう何かグチャグチャで…」

マサイ「A、ありがとな。家帰ったらみんなで中身確認しよw」

ンダホ「良かったね…Aちゃん本当に良かった…」

Aは1度涙が出たら止まらないみたいで、ずっとポロポロ泣いてるし、ンダホはもらい泣きしてる。

それをアスレチックの管理人が見てオロオロしてるw

シルク「A、今日だけでいっぱい前に進めたな。今まで頑張ってきたから今日こうやっていろんなこと出来たんだな。」

そっとAの頭を撫でた。

シルク「さぁ、みんなで写真撮ろっか。管理人の人が撮ってくれるってw」

A「でも…私入っちゃったら…」

マサイ「もうAはFischer'sだよ」

そうだ、もうAは仲間なんだ。

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