超えなきゃいけない壁 ページ34
A side
どうしよう…
このままじゃ必ずシルク君が中級者の方に行くって言っちゃう…
リスナーさんには上級者コースは自分の目で確認して下さいって言えばいいけど、せっかく久しぶりに体動かせるチャンスなのに…
A「…私がシルク君を撮影する…」
気が付けばこの言葉を言っていた。
シルク「…おい…無理しなくていいんだぜ?俺が中級者に行けばいいんだから」
A「ダメ…リスナーさんはシルク君が出来るところを見たがってる…それに上級者コースは成功した人がいないところでしょ…だったら尚更だよ」
マサイ「けど…」
怖い…カメラを構えると絶対に昔のことを思い出してしまうはず…
けど、成功した人がいないところにシルク君の名前を残したい。それをすることで、必ず次の道が開ける。体が脳がそう言ってる。
だったら、その手助けをするのが…
モトキ「…Aちゃん…本当に大丈夫?」
私がいろいろ考えてることを察したモトキ君が心配そうに見つめてきた。
それに、ンダホ君もマサイ君も、それにシルク君も少しでも怖いと思うなら止めろって言う勢いだ。
A「うん…大丈夫…」
大丈夫…大丈夫…
自分に言い聞かせた。
シルク「なぁ、A?さっきも言ったと思うけど俺らは思い出作りしてんだ。それには誰も嫌な思いしてほしくないし、辛いって思って欲しくもない。今回だってそう。確かに上級者コースで成功して名前を残せば次に繋がるかもしれない。けれど、それでAが辛い思いをするなら俺は行かない。辞めたっていい。」
うん…それは分かる…
私だってグループやってた時そう思ってた。
けど、さっき車の中で私は寝たフリしてたけど、凄く嬉しそうにシルク君話してた…名前残したいなって言ってた…
あの声を聞いたら、何とかしたいって思っちゃう…
…そうだ、ここが私のターニングポイントなんだ。超えなきゃいけない壁なんだ。
A「大丈夫…ここをターニングポイントにしたい。辛いとかじゃない…今までみんなに助けてもらって外に出れたり、料理をまたすることが出来るようになった。次は私が頑張らなきゃいけない番…次の道に進むために…」
みんなの力だけじゃ越えられないことがある…それはこれなんじゃないかなって…
ンダホ「でも…」
シルク「本当に大丈夫なんだな?今無理して、また前に戻ったなんて言ったら俺怒るからな。」
A「…大丈夫。…私に1分時間ちょうだい。」
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canty(プロフ) - 和世さん» こちらこそありがとうございます!これからもよろしくお願いします(´˘`*) (2019年8月15日 21時) (レス) id: 9fb8c80b7b (このIDを非表示/違反報告)
和世 - リクエストに答えて頂きありがとうございます! これからも楽しみにしながら待ってます! (2019年8月12日 9時) (レス) id: c4a9e12989 (このIDを非表示/違反報告)
canty(プロフ) - ミナミさん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年6月17日 21時) (レス) id: 9fb8c80b7b (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ - 早く続きみたい!!なんか進展していく感じがたまらなく好き!こういう系好きなのでこれからも頑張ってくださ! (2018年6月16日 20時) (レス) id: 62ab87529d (このIDを非表示/違反報告)
canty(プロフ) - はらさん» 申し訳ごさいません。編集の際に誤ってオリジナルフラグにチェックを付けてしまっていたようです。今は、もう外しております。ご報告ありがとうございます。確認を怠らないようにしたいと思います。 (2018年6月14日 23時) (レス) id: 9fb8c80b7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:canty | 作成日時:2018年6月11日 19時