偽物の恋49 ページ50
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さとみside
『さよなら。さとみさん。』
彼女はそう言い残してこの場から去った
さ「A!!待てよ!!」
どれだけ呼んでも待ってくれないA
そんな彼女を必死で走って追いかける
だが、神様はそんな俺を止めた
先「あ、さとみ!!」
さ「…あ!はい!なんですか?!」
先「この前の蒼乃の枠の選抜の話なんだけどさ
今日中に決めないと行けないらしくて…」
さ「えっ!来週じゃないんですか?!」
先「それが…俺が見間違えてたみたいで…
悪いさとみ、今から手伝ってくれないか?」
さ「今は…ちょっと………」
ふと彼女が通った場所を見る
もうそこに彼女の影はなかった
"さとみさん"か…
先「今、忙しかったか?
悪かったな…元はと言えば俺が忘れてたのが原因だから監督に謝っとくよ」
さ「いや…手伝いますよ」
先「え?大丈夫なのか?」
さ「はい。特に予定ないんで」
先「悪いな…じゃあちょっとこっちきて!」
さ「はい」
・
あの後、Aの家に行ったが家の電気も付いていないしノックしても出てこなかった
連絡もつかなくてその日は諦めて家に帰った
次の日
さ「…え?」
いつも通りの彼女の家の前
だがそこには
"宮川"の表札がなかった
・
ー職員室ー
さ「失礼します
2年3組の担任の先生いらっしゃいますか?」
先「おおさとみくん。どうした?」
さ「あの…宮川かおりって今日学校来てますか?」
先「ああ…」
さ「…どうしたんですか?」
先「絶対に言うなって口止めされてたんだけどな。
実はさ…
昨日退学したんだ」
さ「…え?」
先「昨日突然退学届渡されて、説得したんだけど…駄目だった
ほんと、蒼乃も宮川も急だよな…笑」
さ「…昨日…ですか…?」
先「ああ、そうだけど。どうかしたか?」
・
その後
他にも悪事が明るみになった華園麗華は退学になった
今まで通りの学校
だが、今まで通りじゃないことがあった
"A"がいないこと
友「さとちゃん……」
あれから俺はなにもやる気が起きずただ暗闇のどん底にいた
さ「なんで追いかけなかったんだろ
あの時…あいつはまだ、
ただただ後悔していた
あの時追いかけなかったことも
彼女を守りきれなかったことも
そして
俺はAに1度も会えないまま、高校を卒業した。
・
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いつき - さとみくううううううん!!頑張ってえええ!!!!(泣) ころさとりーぬ強の箱推しいつきより♪←(なんか俺ヤバイキャラなっとるw) (5月6日 19時) (レス) @page14 id: dd4bda34a9 (このIDを非表示/違反報告)
ヨゾラ。@空色(プロフ) - 待ってこれは泣くわ…おすすめ欄に出てきて読んでみたら神作ですか…こういうのすきなんですよ…。むしろ付き合いましょう((((は (2021年5月16日 22時) (レス) id: 727791d541 (このIDを非表示/違反報告)
る こ 。(プロフ) - kotaさん» お返事遅くなってしまいすみません汗 確かに…そこまで深く考えた名前じゃなかったんですけど、性格とまるで真逆の名前でしたね((( (2021年4月15日 17時) (レス) id: 4c135e03fd (このIDを非表示/違反報告)
kota - とても面白いしなんなら泣きました…!あと、麗華って名前、すごい良い名前なのにやってることが綺麗でもないし華やかでもないのが気に食わないです。 (2021年4月11日 1時) (レス) id: a26d65cb38 (このIDを非表示/違反報告)
る こ 。(プロフ) - 神無雪。/隠れ家的な何かさん» ありがとうございます!!!うれしいです!!頑張ります!! (2020年7月11日 22時) (レス) id: 0678f33a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:る こ 。 | 作成日時:2020年7月11日 18時