その後のお話�� ページ49
宇髄｢今のは煉獄を殺した分だ｣
師範は
立ち上がった狛治の胸ぐらを左手で掴んで
自分の目線の高さまで持ち上げる
宇髄｢次はAを傷つけた分だ｣
そのまま右手で狛治を殴り飛ばす
勢いで狛治は障子突き破り
庭まで吹き飛んだ
｢は、狛治っ!!｣
立ち上がりかけた私を
怒鳴りはしないものの
師範は庭への行く手を身体で遮った
雛鶴｢Aちゃん｣
雛鶴さんの手が私の肩を掴む
雛鶴｢天元様にはきちんとした考えがあるわ。ただ暴力を振るってる訳じゃない。二人の間に入っては駄目。目を逸らさないで、しっかり受け止めなさい｣
そう言われて
庭へ目を向ける
狛治は頭を一振りして立ち上がり
師範と向かい合う
宇髄｢次はお前が奪った命の分｣
そう言って
師範は
狛治を左足で蹴り上げ
右手で殴り飛ばす
飛ばされた狛治は
植木にぶつかりそうになった身体を捻り
両足で植木を蹴って着地した
宇髄｢流石『上弦の参』だっただけあるな…派手に丈夫だ。まだ、耐えられるな｣
ニヤリと笑って
師範は攻撃態勢をとる
狛治は
立っているだけで
攻撃も防御もする様子がない
ただただ静かに師範を見据えている
ダンッと地面を蹴り
師範は狛治に拳を向ける
師範の拳が
何発狛治を殴り飛ばしたか
師範の足が
何度狛治の身体を吹き飛ばしたか
分からなくなった頃
庭での一方的な攻撃は
突然終わった
地面に座り込んだまま動かない狛治をそのままに
師範は部屋に戻ってきた
宇髄｢それから｣
私の前に立つ
宇髄｢A……お前もだ｣
見上げると
見たことも無いくらい
怒りを湛えた瞳で
師範が見下ろしている
宇髄｢大切な日輪刀を置き去りにして、俺たちを置き去りにして｣
師範がしゃがみこんで私を覗き込む
宇髄｢元『鬼』なんぞを連れて戻ってきやがって……｣
グッと握った右手が振り上げられる
殴られるっ……!!
思わず目を瞑った
しかし
来ると思っていた衝撃は
いつまで経ってもやって来なかった
恐る恐る目を開けると
｢いだっ!!!……師範のデコピン破壊力あり過ぎです!!｣
宇髄｢デコピンで済んでありがたいと思え。派手にぶっ飛ばそうと思えばいくらでもできる｣
おでこを抑えて涙目になる私を見て
師範はふっと優しく笑った
宇髄｢お前をぶっ飛ばす前に、俺が派手に殺されそうだがな｣
親指で庭を示す師範の後ろを覗くと
物凄い殺気を放って
師範を睨んでいる狛治がいた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 518人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆあな(プロフ) - てふてふさん» てふてふさん(^^)コメントありがとうございます！私も無限列車編を見て鬼滅熱が再び燃えております(｀･ω･´)読んでいただけて嬉しいです(*^^*) (2021年9月27日 19時) (
レス) id: c561953436 (このIDを非表示/違反報告)
てふてふ - 完結から時間が経ってからのコメントで申し訳ないですが、無限列車編TV放送で再燃して読ませていただきました！ぽろっと涙が溢れるストーリーと、裏シーンはどきどきが止まらず本当に腰が砕けそうでした……！続編含め、素敵な作品をありがとうございました！ (2021年9月27日 14時) (レス) id: 2bb0e08beb (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - まりも。さん» まりも。さん(*^^*)なんて嬉しいお言葉…涙出るくらい嬉しいです！ありがとうございます(T^T) (2021年2月24日 19時) (レス) id: 728d21b7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まりも。(プロフ) - もう何度こちらの作品を読んだことでしょう。大好きが止まりません(作品も猗窩座も) (2021年2月24日 13時) (レス) id: 1dc894a7c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - まゆまゆさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私も猗窩座大好きなので、ホントに私の欲望と願望を詰め込みました(笑)現実になってほしい…(o´艸`) (2021年1月27日 12時) (レス) id: 728d21b7e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆあな | 作成日時：2021年1月11日 20時
