もう、どうでもよくなった。 (ページ6)

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6話ページ6

親父が帰って来た

父「ただいま」

俺は親父を出迎えた

『おかえり』

父「珍しいな出迎えなんて、どうかしたのか？」

親父は少し驚きながらもいつもの太い声で聞いてきた

やっぱり出迎えは分かりやす過ぎたか
まぁいいや

俺は平然を装って答えた

『なんでもありませんよ』

ある程度会話を交わし、あくまで自然な流れで話を切り出す

『親父、今までなんで俺にプレッシャーをかけてきたんだ？』

父「聞かなくてもわかるだろう、射手家次期当主になるお前の出来が悪くてどうする

全てお前のためだ」

やっぱりか、頭の固い親父だからだいたい予想できていたが。
試してみたかった。

『それって本当に俺のため？』

『自己満足なんじゃないの？』

『ただの押し付けだよね』

そしてトドメの一言

『親父のやることって

古いよね』

親父の眉間にさらに皺がよる

父「その言葉を取り消せ」

親父は自分の考えを否定されることが大嫌いだ

だから敢えてこの言葉を放った

人は自分の地雷を踏まれると本性が現れる

父「お前は黙って俺の作ったシナリオ通りに生きていけばいいんだよ！」

父「息子のお前は俺の言うことを聞いてればいいんだよ！」

息子だとか思ったこと無いくせによく言えたもんだよ
心底呆れた
どうでもいいや
聞きたかったことは聞けたし

さぁおやすみの時間だよ