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そのあと夜ご飯を食べたけど、箸を取ってから置く瞬間まで会話は弾むことはなかった。
気まずいまま、私たちは部屋に戻った。
決めた。拓哉くんが最後まで嘘を突き通すなら、自分で真実を突き止める。
もし私の予感が的中しているなら、水城花という名前の女の人は、おそらく中学の卒業アルバムに載っているだろう。
「ねぇ、卒アル見てもいい？」
「いいけど、風雅の見たんちゃん？」
「もう一回、ちゃんと見たいの」
「そういうことか、どうぞ〜」
卒業アルバムのページをめくり、一通りクラスページに目を通していく。
……やっぱりいた。
水城花さん。
名前の通り花のように可愛くて、華やかで、守ってあげたくなるような綺麗な人。
そう、前に見たことのある写真に写っていた、そして、夏祭りの時に話しかけてきた、そして、拓哉くんと付き合う前に、廊下で拓哉くんと喋ってた……拓哉くんの元カノ。
予感は的中した。
それも、思い描いていた中でも一番最悪な結末で。
本棚の隙間に、まるで隠しているかのように少し大きめの封筒が挟まっている。
窓に身を乗り出し背を向け、スマホを触っている拓哉くんを気にしながら、恐る恐る中身を覗いた。
封筒の中に入っているのは数枚の写真。
付き合い初めてから一枚残らず剥がされていたあの写真。
それは拓哉くんが元カノと写っているもの。
捨ててなんかいなかった。
それどころか、ひっそりと、見えないところに保管されていた。
落ちていく。落ちていく。ただ、ひたすら、落ちていく。
今は悲しいとか苦しいとか、そういう気持ちは感じられない。
私は初めて感じた切ない想いで、拓哉くんの横顔を見つめた。
どうして？
どうして元カノからの着信を、風雅くんからだと嘘をついたの？
どうして今もまだ元カノと連絡をとってるの？
どうして写真を捨てられないでいるの？
どうして大切そうに封筒に入れて隠してるの？
……まだ、好きなの？
その時、ふと思い出したみなみの言葉。
『もうさ、特別になっちゃってるんよ、存在が。』
みなみと同じように、拓哉くんにとって元カノは今でも大切な存在なの？
ねぇ、拓哉くん。私には分からないよ。
そんな気持ち……分からないよ。
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アババ - はんなり豆腐さん» いえいえ笑こんな駄作を読んで頂けていることに感謝です…！ (2020年4月7日 20時) (
レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
はんなり豆腐(プロフ) - アババさん» うるさいやつですがそんなに優しく言っていただいて嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年4月7日 19時) (レス) id: dba7803696 (このIDを非表示/違反報告)
アババ - はんなり豆腐さん» もう、全然構いませんよ！逆に読者の方々とやり取りできるのは、ジャニオタとしても作者としても嬉しいかぎりです…！ (2020年4月7日 11時) (レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
はんなり豆腐(プロフ) - アババさん» はい！もーアババさんがうざって思うぐらいコメントさせていただきます！ (2020年4月7日 1時) (レス) id: dba7803696 (このIDを非表示/違反報告)
アババ - はんなり豆腐さん» うわー、マジですか笑お話の構成うまくいってないかなーって思ってたんで安心しました…(ホッ 続編でもご感想お聞かせくださいね！ (2020年4月6日 16時) (レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アババ | 作成日時：2020年2月16日 17時
