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「お待たせ」
「お、A来た来た！」
黒のワンピースに身を包んだみなみは、いつもとは違う雰囲気で、大人びて見えた。
「……それにしても、斗亜ちゃんが一番に来ないなんて珍しいね。まさか、約束したこと忘れてるのかな…笑」
そう言って笑顔を作る私の横で、みなみが何かを悟ったかのように顔を覗きこんでくる。
「なんか無理してへん？」
その言葉に、私からは笑顔が消えた。
笑顔を作ろうとしても、唇が動こうとしない。
「…そんなことないよ」
「じゃあ、気のせいか」
「うん、そうだよ」
心が弱りきっているせいで、全てを話してしまいそうになる。
でも、今全てを打ち明けてしまえば、押し殺していた気持ちが一気に溢れてしまうかもしれない。
「ならいいんやけど、なんかあったら言いや？」
「ありがとう、みなみこそ、何かあった？」
「うち？」
「いつもより、そわそわしてる」
すると、一気に顔を紅くするみなみ。
「今から言うこと、斗亜には秘密にしててな？あの子に知られたら面倒そうやし」
「分かった。約束する」
「やっぱさ、うち、風雅先輩と一緒におれるかもしれへんチャンス、逃したくないんよ。
何て言うか、Aたちと回りたくないとかじゃないんやけど、風雅先輩を誘ってみたいっていうか…」
分かる。みなみの気持ちは痛いほど分かる。
好きな人を想う気持ちは、皆同じ。
自ら手を放した私と、これから掴みに行こうとしているみなみ。
「うん、行ってきなよ。私たちのことは気にしないで」
「ありがとう、頑張るわ！」
待ち合わせ時間を5分過ぎた頃、息を切らした斗亜ちゃんが姿を現した。
「ごめーん！お母さんが出る直前にギャーギャー言い出して…」
「遅い、斗亜。遅れたお詫びに何か奢ってもらお！な、A！」
「そうしよ、そうしよ！」
「Aちゃんはいいけど、上原には…」
「おいっ」
「お母さんめ…」
三人はそれぞれの想いを抱えたまま、夏祭り会場である神社へと足を進めた。
あなたとの思い出が詰まった、あの懐かしい神社へ。
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アババ - はんなり豆腐さん» いえいえ笑こんな駄作を読んで頂けていることに感謝です…！ (2020年4月7日 20時) (
レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
はんなり豆腐(プロフ) - アババさん» うるさいやつですがそんなに優しく言っていただいて嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年4月7日 19時) (レス) id: dba7803696 (このIDを非表示/違反報告)
アババ - はんなり豆腐さん» もう、全然構いませんよ！逆に読者の方々とやり取りできるのは、ジャニオタとしても作者としても嬉しいかぎりです…！ (2020年4月7日 11時) (レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
はんなり豆腐(プロフ) - アババさん» はい！もーアババさんがうざって思うぐらいコメントさせていただきます！ (2020年4月7日 1時) (レス) id: dba7803696 (このIDを非表示/違反報告)
アババ - はんなり豆腐さん» うわー、マジですか笑お話の構成うまくいってないかなーって思ってたんで安心しました…(ホッ 続編でもご感想お聞かせくださいね！ (2020年4月6日 16時) (レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アババ | 作成日時：2020年2月16日 17時
