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冬も終わりに近づく3学期。
今まではチャイムが鳴ると同時に4人で集まっていた。
その癖が消えていないのか、未だにそわそわしてしまう。
みなみは私に気を遣ってくれているのか、休み時間になっても風雅くんに会いに行こうとは言わず、いつだって隣にいてくれた。
「購買行こー」
鞄の中の財布を探しながらみなみに言う。
「行こかー、あー早くクリパン食べたいわー」
教室を出て、購買へと足を進める2人。
パンの列に並んでいたその時……遥か遠くに見えた影。
どんなに遠くにいても見つけてしまう。
声は聞かなくても、ぬくもりを、笑顔を、香りを感じられなくても。
その影にあえて気付かないふりをして、前に向き直す。
…こっちには来ないことを願って。
しかし、その願いが叶うことはなく、その影は風雅くんと共に徐々に距離を縮め、私の存在に気づくことのないまま、隣に並んだ。
「なぁ、風雅。どのパンがいいと思う？」
「そんなん知らんわ。拓哉が食べたいの買ったらええやん」
「えー、何にしよー」
「じゃあ昼飯抜けばええやん。俺、ジュース買ってくる。」
「そんなん言うなやー笑わかったー」
久しぶりに聞いた、大好きだった人の声。
自分以外に向けられている、今も大好きな人の言葉。
「おっ、みなみちゃんやん」
拓哉くんは、人混みでわずかに距離が出来た先にいるみなみの存在に気付いたようで、彼女に手を振っている。
「あ……西村先輩…」
振り返ったみなみは顔を引きつらせ、しきりにこちらを気にしている。
このままその場を去ってしまえば、私の存在には気付かれずに済む。
流れとは逆の方向に体を巻き直すと、後ろにいた誰かと激しく肩がぶつかり、私はその場で尻もちをついてしまった。
その衝撃で、みなみに向けられていたはずな拓哉くんの目線は、床に倒れこんだこちらへ向けられている。
騒がしい購買の中、2人だけの時間がピタリと止まったような感覚に陥った。
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アババ - はんなり豆腐さん» いえいえ笑こんな駄作を読んで頂けていることに感謝です…！ (2020年4月7日 20時) (
レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
はんなり豆腐(プロフ) - アババさん» うるさいやつですがそんなに優しく言っていただいて嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年4月7日 19時) (レス) id: dba7803696 (このIDを非表示/違反報告)
アババ - はんなり豆腐さん» もう、全然構いませんよ！逆に読者の方々とやり取りできるのは、ジャニオタとしても作者としても嬉しいかぎりです…！ (2020年4月7日 11時) (レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
はんなり豆腐(プロフ) - アババさん» はい！もーアババさんがうざって思うぐらいコメントさせていただきます！ (2020年4月7日 1時) (レス) id: dba7803696 (このIDを非表示/違反報告)
アババ - はんなり豆腐さん» うわー、マジですか笑お話の構成うまくいってないかなーって思ってたんで安心しました…(ホッ 続編でもご感想お聞かせくださいね！ (2020年4月6日 16時) (レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アババ | 作成日時：2020年2月16日 17時
