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「ねぇ、拓哉くん…。もう…終わりにしよ…」
不安を背負い続け、眠れない夜が続くより、大切な人から手を放すことを私は選ぶ。
でもね、一緒にいても苦しくて、一緒にいても心にぽっかり穴が空いていた。
共に過ごす時間の中、幸福な気持ちよりも苦しい気持ちが勝ってしまうなんて、それほど悲しいことはない。
拓哉くんはしばらくの間、下を向いたままじっと何かを考えていたようだが、やがて静かに顔を上げた。
「俺とおって、辛い？」
「……辛いよ」
「俺とおって、悲しい？」
「……悲しいよ」
「俺とおって、苦しい？」
「……うん、とっても」
「もう、それ以外の選択肢はない？」
「ない…よ」
沈黙が続く。
待ち遠しいような、でも二度と訪れて欲しくない、その後の時間と、彼からの返事。
「……わかった」
「え……」
「一緒におってAが幸せを感じれんくって、傷つくんやったら、俺ら、もう別れよ…か」
激しく鼓動が早まる。
別れたくないと言って欲しかった訳じゃない。
いや、もしかすると、本当はそう言って欲しかったのかもしれない。
愛の大きさを確かめたかったのかもしれない。
本当に別れたかったのか、今は分からない。
今になって頭の中を一杯に埋め尽くす、二人で過ごした日々の欠片。
腹が立ったことも、傷つけあったこともあった。
でも、今思い出すのは、共に笑顔を分かち合った甘い瞬間だけ。
「でも、最後に頼みがあるんやけど」
拓哉くんから発せられた言葉に、私は勢いよく顔を上げる。
別れという決断を思い留めてくれるのかもしれない。
じっと、拓哉くんの声を待つ。待ちわびる。
最後という単語が宙を飛び交っていることなど忘れて。
「…何？」
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アババ - はんなり豆腐さん» いえいえ笑こんな駄作を読んで頂けていることに感謝です…！ (2020年4月7日 20時) (
レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
はんなり豆腐(プロフ) - アババさん» うるさいやつですがそんなに優しく言っていただいて嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年4月7日 19時) (レス) id: dba7803696 (このIDを非表示/違反報告)
アババ - はんなり豆腐さん» もう、全然構いませんよ！逆に読者の方々とやり取りできるのは、ジャニオタとしても作者としても嬉しいかぎりです…！ (2020年4月7日 11時) (レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
はんなり豆腐(プロフ) - アババさん» はい！もーアババさんがうざって思うぐらいコメントさせていただきます！ (2020年4月7日 1時) (レス) id: dba7803696 (このIDを非表示/違反報告)
アババ - はんなり豆腐さん» うわー、マジですか笑お話の構成うまくいってないかなーって思ってたんで安心しました…(ホッ 続編でもご感想お聞かせくださいね！ (2020年4月6日 16時) (レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アババ | 作成日時：2020年2月16日 17時
