想い * 01 ページ48
シルク side
シ「じゃぁ、今回はこの辺で！せーのっ」
『アデューッ！！』
シ「はーい、おっけーい。じゃぁ今日は終わりー」
今日の撮影メンバーはンダホとモトキ。
ンダホはこの後ペケと打ち合わせがあるとか、急いで荷物をまとめている。そして、俺は今日モトキと話そうとずっと考えていた。
お節介だと言われたらそれまでだが、Aもモトキも、しっかり話すべきだと、そう思うのだ。
シ「なぁ、モトキこの後飲みに行かねぇ？」
まるでデートに誘うかのようにモトキ相手に緊張するのは。
モ「おっ、いいねぇ。ちょうど飲みたいと思ってたんだよね」
Aの事を思ってしまうから。
* * *
A side
シルクの新居での飲みから１週間。
あれからシルクとも連絡はとっていない。
モトキに会えたら謝りたい、ずっと思っていたことなのに、6年間も思っていたと言うのに。いざ本人を目の前にすると。
何よりモトキの中に私は居なかった。
先「・・・っ、A！もう酔ったのか？」
「あ、すみません！考え事してて、はは」
先輩に誘われて飲みに来た居酒屋。
先「お前ここ１週間くらいなんか変じゃないか？」
あの日から、考えないようにすればするほど考えてしまうモトキの事。自分では普段通りいるつもりだったのだが、どうやら見た目にわかる状態だったようだ。
先「高橋に聞いても、いつも通りで変わらないって言うんだが、何か違う気がしてな」
里菜ちゃんは気づいてない。だとするとちゃんと普段通り過ごせているはずなのに。先輩は部下の小さな異変に気付くくらいにちゃんと見てるのか。
「里菜ちゃんには気付かれなかったのに。先輩は部下の異変を察知しちゃって、隠せませんね、ははっ」
先「・・・お前だから」
先輩が小さく呟いた言葉は回りの騒音のせいでよく聞き取れず、"何ですか？"と聞けば"何でもねぇよ、ばーか"とお叱りを受けた。
先「で、何だよ。どーせ色恋云々で悩んでんだろ、優しい先輩がアドバイスをだな」
「仕事だったら頼れるんですけどねぇ、恋愛相談はなぁ」
そう言って笑うと"何をっ"と返してくれる。
「でも・・・じゃぁ、聞いてくれますか？どうしようもない意気地無しの話」
優しい笑顔で"おう"と答えてくれる先輩が、仕事以外でも頼もしく思えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 145人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
#Mitsumaru(プロフ) - めいみさん» やったぜ(笑)楽しみにしてます♪(`ω・´) (2019年2月17日 23時) (
レス) id: 4e9cfe60b6 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - 雨さん» ありがとうございます！そう言って頂けるとすごく嬉しいです（つд；*)お話も終盤ですが、二人の恋を見守って頂けると嬉しいです♪ (2019年2月17日 22時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 届くまで＊モトキ楽しく読ませてもらってます！キュンキュンしたり、ハラハラしたりとても面白いです、更新が待ち遠しいほど... (2019年2月17日 21時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - #Mitsumaruさん» 前恋と同じようにページ追加するので大丈夫ですよー(*´ω｀*) (2019年2月17日 10時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
#Mitsumaru(プロフ) - あとページ、2pしかありませんが、、大丈夫ですかっ？！(;・д・)ノ (2019年2月16日 23時) (レス) id: 4e9cfe60b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：meimi | 作成日時：2019年1月23日 18時
