きっかけ * 01 ページ13
「Aー！！」
講堂の席で手を振る友達。
昼食後の講義は毎回自分との戦いだ。どの季節も睡魔が襲ってくるのだ、この季節は余計に。それなのに。
由奈は毎週元気で、この時間帯にうとうとしてる所なんて見たことない。
髪は肩につくくらいで目がくりっとして小柄な、小動物のような可愛さを放っている由奈。
大学に入学して、1回目の講義で仲良くなり、気づけば3回目の春を迎えていた。
「おつかれー、相変わらず元気だねぇ」
そう言ってわざと呆れたような表情を作ると、由奈は"誰だと思ってるの"と自慢げに。
由「これ終わったら一緒に行くからね！」
「はいはい」
由「また面倒そうに。今度は合コンじゃないんだからいいじゃん」
"彼氏いない歴=年齢"が由奈的には納得行かないらしくて、何度も合コンに引っ張られて行った。そもそも全く知らない人と無理に盛り上げながら飲むのなんて、何にも利点が見つからなくて好きではない。大前提として、"付き合ってみて、好きになる"はないのだ、私の場合。
"好きだから付き合う"一択。でも、その"好き"は。
いい加減無意味な合コンが嫌になって由奈に訴えたら、今日は合コンじゃなく由奈の友達を紹介してくれると言う。勿論"好き"にはならないと思う、と会ってもないのに失礼な事を由奈に伝えると、"友達でいいんだよ、すっごくいいヤツだから"、"Aは気が合うと思うよ"と言ってくれた。
講義が進んでいく。日本語学概論、お堅い名前だが、内容は割りと。例えば、『この竹垣に竹立て掛けたのは、この竹垣に竹立て掛けたかったから、この竹垣に竹立て掛けた』がなぜ発音しづらいのかを説明出来るようになったりするような、講義内容。だからと言って日常生活に役立つかと言われたら、答えは食いぎみでNOだ。この講義は由奈と時間を合わせて単位が取れるようにしたものなのだから。
講義が終わると、由奈がLINEを開く。
「待ち合わせは何処なの？」
由「えーっと・・・居酒屋、かな？」
居酒屋、まさかね。
合コンな匂いがぷんぷんするが、ここは由奈を信じよう、そう心で思った。
* * *
『かんぱーいっ！』
数時間前の信頼は何処へ。
「ゆーなー・・・っ」
これでもかと怒りの笑顔を浮かべ由奈に訴える。"あはは"とごまかす由奈、私たちの前には男子が３人。由奈の正面にいるのが、由奈の友達。そして、私の前と斜め右前にその友達。これは間違いなく。
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#Mitsumaru(プロフ) - めいみさん» やったぜ(笑)楽しみにしてます♪(`ω・´) (2019年2月17日 23時) (
レス) id: 4e9cfe60b6 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - 雨さん» ありがとうございます！そう言って頂けるとすごく嬉しいです（つд；*)お話も終盤ですが、二人の恋を見守って頂けると嬉しいです♪ (2019年2月17日 22時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 届くまで＊モトキ楽しく読ませてもらってます！キュンキュンしたり、ハラハラしたりとても面白いです、更新が待ち遠しいほど... (2019年2月17日 21時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - #Mitsumaruさん» 前恋と同じようにページ追加するので大丈夫ですよー(*´ω｀*) (2019年2月17日 10時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
#Mitsumaru(プロフ) - あとページ、2pしかありませんが、、大丈夫ですかっ？！(;・д・)ノ (2019年2月16日 23時) (レス) id: 4e9cfe60b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meimi | 作成日時：2019年1月23日 18時
