Birthdy * 01 ページ15
マサイ side
有り難くも毎年誰かか祝ってくれていた。
小さい頃は家族だったし、ある程度の歳になると友達、彼女の時もあった。
楽しい1日、甘い1日、平和な1日、いろんな誕生日を過ごしてきた。
重ねていく度に特別感はだんだん薄れていって、ここのところは、しょうがないとか、変な義務感があったくらいだ。だからこそ、こんなに楽しみにしてたのはいつぶりだろう。
今日の撮影はオフ。
Aちゃんが日中用事があると言うことで夜に約束している。Aちゃんの家で誕生日を祝ってくれるらしい。
今日のように1日がやたら長く感じたことは久しくない。
朝起きて、夜の事を考えると楽しみすぎて落ち着かなかった。編集をして時間を潰そうも、一本上げたところで手がつかなくなり、作業も進まない。
メンバーに構ってもらおうと連絡を取るも、既読すら付かないやつ、既読がついても用事だと返信がくるやつ、纏めて言えるのがだれ1人として構ってくれない。
誕生日に誰とも連絡がつかないとは、もう笑うしかないような状態に、ソファーに寝転び1人苦笑した。
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着信音が聞こえる。
最後に記憶にあるスマホを置いたであろう場所に手をのばした。無事手に取り画面を見るために目を開ければかなり眩しく感じる。
回りを見れば真っ暗で、かなりの時間寝ていたことに気づいた。
起き上がり画面を見るAちゃんからだ。
"お待たせしました。用意が出来たので、マサイくんの準備が出来次第お待ちしています♪"
寝ぼけた頭が動き出すまで少し時間が掛かったが、そうだ、今日は俺の誕生日だったんだ。
寝癖も直したい、家は近いし問題ないだろう。時刻は19:12。
"お疲れ様!19:30に向かいます!"
そう返信をして、洗面台に向う。
鏡にうつった自分の顔に、つくづく分かりやすい事を実感した。
* * *
番号を押して呼び出せば、オートロックが開く。インターホンからはAちゃんの声。
「お家は鍵あいてるので、そのまま入ってください」
マ「おう」
開いた扉をくぐりエレベーターに乗る。
表情筋が緩みっぱなしだ。両手で軽く頬を叩き無駄に顔を引き締める。向かいの鏡の自分と目があって恥ずかしくなった。
エレベーターを降り、家に向かう。鍵はあいているというので、そのまま扉を開けた。
マ「お邪魔しまー・・・す」
語尾が消えかけたのは、初めての経験だったから。何回かAちゃんの家に来たがこんなに真っ暗な事は今までなかった。
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めいみ(プロフ) - リバーさん» コメントありがとうございます!中々更新できずで申し訳ないです……(´;д;`)読んでいただけて嬉しいです!私もリーダー組もチリハンも組好きです♪あとロゴ組も……寧ろ全部好きです(笑)他のお話しも楽しんで頂けると嬉しいです♪ (2022年1月28日 9時) (レス) id: ca651dd0ce (このIDを非表示/違反報告)
リバー(プロフ) - 初コメ失礼します。ドキドキしながらキュンキュンしながら読ませてもらいました。続きも気になりますが、他の作品を読ませて貰いながらゆっくり待ちたいと思います。これからも楽しませて下さい。因みに私はリーダー組チリハン組推しです。 (2022年1月27日 23時) (レス) @page27 id: 749ea57b62 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - ゆゅさん» 4月……!!!ずっと気づかずで申し訳ございません!!コメントありがとうございます(´;д;`)更新が難しくなってしまいましたが、出来るだけ完結できるように頑張ります!!本当にありがとうございます!! (2022年1月15日 11時) (レス) @page27 id: ca651dd0ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆゅ(プロフ) - 初コメ失礼します。マサイくん推しな私にとって、とてもドキドキしながら読ませて頂いてます!続き楽しみにしてます! (2021年4月18日 11時) (レス) id: 1295044a6a (このIDを非表示/違反報告)
かたくりこ - お久しぶりです!返信が遅れてしまい、すみませんでした。お元気そうで良かったです。こうやってめいみさんとコミュニケーションがとれて嬉しいです。お仕事も頑張ってください。ずっと応援してます!これからもめいみさんのペースで大丈夫ですよ! (2020年4月13日 3時) (レス) id: 2d9d7d3325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meimi | 作成日時:2019年10月22日 11時