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100と20と4 ページ33

戦い始めて、およそ三分後。

「てめ…っ、本当に、目、見えてねえんかよ…っ!」

「目隠ししてるからね。私、流石に透視とかは出来ないよ」

身体中に細かい切り傷を作った爆豪くんに、にこっと笑いかける。
いやまあ、地形情報をリアルタイムでトリオン体の視覚に表示して擬似透視みたいなことをする、とかなら出来るけどね。

銃は手加減が難しいので、私は爆豪くんに対する攻撃には短刀を使っている。
彼に手加減してるとか、バレたら冗談抜きで殺されそうだ。

「流石に視覚がない状態で戦ったのは初めてだから不安だったけど、これなら上手くいきそうだ」

そう言いながら、偶然近くに落ちていた人形を撃ち抜く。終了の合図は鳴らない。

「はっ、偽物だよ、残念だったなぁ…!」

なるほど、八百万ちゃんが作った偽物かな。人形を一つでも壊せば私の勝ち、それを利用して囮に使う目的だったとか?

うん、良い筋いってる。でもね。

プロ相手に、たったそれだけ?


「爆豪くん、君は本当に素直で(わかりやすくて)可愛いね。
…どうして、爆弾を製造出来る技術、または入手出来る伝手がある敵を目の前にして、そんなに軽率に喋っちゃうのかな?」

ぷしゅうっ。

あちこちに置いた改造発煙筒から、催涙ガスが噴出される。

爆豪くんは地面に向けた爆破で咄嗟に距離を取った。
さーて、ここで、きちんと撤退出来るかな。…多分無理だなあ。

サポート科謹製の、全ての刺激をシャットアウトするという素晴らしい目隠し布を付けていることを逆手に取った作戦だ。
まあ、頬とかはかぶれたりしちゃうんだけど。

私、生身の戦闘では、結構道具に頼るタイプなんだよねえ。

「っ有毒ガスか!!」

「そゆこと。ほら、早く子供を避難させないと」

爆豪くんは、私の台詞によって気づいたのか、バッとフィールド全体を見回した。
あちらこちらから上がる白い煙。

「サポート科、本当に優秀だよねえ。
あの人形、物理的な破壊だけじゃなく、空気とかの成分も分析して、有害物質の濃度が一定値を超えると、それも『害』として認識するんだよ。凄くない?」

あれこれ我儘の利くトリガーならともかく、当たり前にこちら側の世界でも認知されている技術を使って、ここまで高性能なものをこの大きさに纏められるなんて…。
本当に、尊敬する。

「さてとヒーロー、これなら私の勝利は時間の問題だね」

「…ッテメエをここでぶっ殺して、ガスを止め殺す」

はぁ…、減点。

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零奈 - 紺青さん» 嗚呼、環くんが期待通りの可愛さ……。流石です! (7月29日 22時) (レス) id: ea99f94738 (このIDを非表示/違反報告)
紺青 - 零奈さん» 待たせてしまってすみません! 楽しみにしててくれてありがとうございます! (7月29日 12時) (レス) id: 2583f0b797 (このIDを非表示/違反報告)
零奈 - 環くん! 環くんが! そろそろ出るんですね!! 今から楽しみです! (7月28日 22時) (レス) id: ea99f94738 (このIDを非表示/違反報告)
零奈 - 紺青さん» 是非是非、座右の銘にどうぞ! (7月11日 22時) (レス) id: ea99f94738 (このIDを非表示/違反報告)
紺青 - 零奈さん» その言葉を千悠が聞いたら、「それ座右の銘にしようかな…」って真剣に悩むと思います(笑) (7月10日 16時) (レス) id: 2583f0b797 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紺青 | 作成日時:2019年6月19日 18時

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