１００と３０と４ ページ43
場所変わって、雄英高校の仮眠室。
千悠は、ヒーローとして一応所持している事務所の金庫にDNA鑑定結果の書類を入れて再び雄英に向かい、そして玄関先でぶっ倒れた。
そして目覚めた時、般若を背負った雄英教師陣に囲まれていた。
ひえっ、と情けない悲鳴をあげて飛び起きた千悠を責めないであげて欲しい。五感が死滅していない人間としての正常な反応だ。
般若筆頭であるリカバリーガールが、ゆっくりと口を開く。
「最後に十五分以上寝たのは？」
「………えーっと……その、ですね？ 生徒たちの安全をより確実なものにするために必要なことでして…、だから、えっと、その…」
「最後に十五分以上寝たのはいつだ」
「十日前ですごめんなさい！！」
語尾から疑問符が消えた。リカバリーガールの口調が荒い。怖い。
千悠は仮眠室の布団に正座したままプルプルと震えた。
「あのね、セイガ。確かに貴方にしか出来ない仕事だって沢山あるし、あたしたちだって暇というわけじゃない。
…だからって、何も手伝えないわけでもないのよ？ 寝不足と過労で倒れるまでやるのはちょっと、ねえ？」
「仰る通りでございます」
「警察からも連絡が来たぞ。『あとはこちらで何とかするから休ませてやってくれ』、とね」
「休んでくれ、っていう忠言、適当に流し続けていたんだってね。それを見兼ねてとうとう雄英まで電話した。そこまでしようと思うって、相当だよね？」
「お前、機械越しでしか会話してない人間にまで見抜かれて心配されるほどだったんだぞ。そんなになるまで気づかなかったのか」
「返す言葉もございません…」
優しく美しい近所のお姉さん的存在のミッドナイト、開発者同士ということでよく話すパワーローダー、普段から千悠には比較的甘い１３号、なんだかんだ一番仲の良い相澤に言われ、項垂れる千悠。
「あと、セイガ。風邪だね」
「え？ ………ああ」
言われてみればいくつかの思い当たる節があった、と千悠は納得顔をする。それを見たリカバリーガールの顔が更に険しくなった。
怖い顔すると老けちゃいますよ？ なんていつもなら軽口を叩いているところだが、そんなことしたら十倍の威力で反撃に遭いそうだ。
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零奈 - 紺青さん» 嗚呼、環くんが期待通りの可愛さ……。流石です！ (2019年7月29日 22時) (
レス) id: ea99f94738 (このIDを非表示/違反報告)
紺青 - 零奈さん» 待たせてしまってすみません！ 楽しみにしててくれてありがとうございます！ (2019年7月29日 12時) (レス) id: 2583f0b797 (このIDを非表示/違反報告)
零奈 - 環くん！ 環くんが！ そろそろ出るんですね！！ 今から楽しみです！ (2019年7月28日 22時) (レス) id: ea99f94738 (このIDを非表示/違反報告)
零奈 - 紺青さん» 是非是非、座右の銘にどうぞ！ (2019年7月11日 22時) (レス) id: ea99f94738 (このIDを非表示/違反報告)
紺青 - 零奈さん» その言葉を千悠が聞いたら、「それ座右の銘にしようかな…」って真剣に悩むと思います（笑） (2019年7月10日 16時) (レス) id: 2583f0b797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺青 | 作成日時：2019年6月19日 18時
