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ドアの鍵の音で、目を覚ました。

ゆっくりと身体を起こすと、逸見さんが入ってくる。

「……起きていたか」
「今、ちょうど起きたところです」

彼は頷いて、朝食を机の上に置く。

……相変わらず何を考えているのかよく分からない。

食べ終わってフォークを置くと、前のように診察台の上まで運ばれる。

「手足の痺れはないか?」
「……はい」

薬の副作用を心配しているのだろう。
体の不調はないし、傷口の痛みもない。

「そうか。ならば今日は別の薬を飲んでもらう」

そろそろ薬漬けにならないだろうか。

蜂蜜色のとろりとした液体が入った瓶を差し出された。
受け取って、神父の顔を見上げる。

「何の薬ですか?」
「吸血鬼との契約を解除するものだ」

……吸血鬼との契約の解除。
契約は、吸血鬼とそのパートナーとの繋がりを強固にするものだ。
契約で繋がっているうちは、相手と巡り会いやすいと、書庫の本で見た気がする。
……これは、飲んではいけない。
今は涼星と出会えるための「運」は重要だ。

「……」
「……飲まないのか?」

神父の問いに、彼と視線を合わせて頷いた。

その瞬間。

彼は、はっきりと笑った。
今までのような微かな笑みではない。

愉しそうに、端正な顔を歪ませて笑った。

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ほっ - え、今更新中止しますか!?めっっっっちゃいいところだったのに!?? (2022年3月6日 13時) (レス) @page49 id: a5ff14c25a (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - あ”ぁ”ぁ…っ、ちょ、いいところっ……!!今!いいところぉっ……… (2021年7月31日 2時) (レス) id: 3cae246b7c (このIDを非表示/違反報告)
あま - 一番気になるところで… 更新待ってます!!! (2020年6月20日 23時) (レス) id: 621034dbe1 (このIDを非表示/違反報告)
- 今、更新停止中ですね。 (2020年2月19日 17時) (レス) id: a614cebea9 (このIDを非表示/違反報告)
NZM(プロフ) - 更新楽しみにしてます…!吸血鬼様良き… (2019年11月22日 16時) (レス) id: 13f970b2f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タケノン | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年1月4日 0時

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