10話 ページ34
まぶしくて、目をあけた
どうやらあのまま気を失ったようだ
榛原「ん・・・朝・・？」
深海「おはよう」
榛原「ぎゃっ！！」
いい笑顔の涼星さんが私の顔を覗き込んでいる
飛び起きようとした瞬間、おでこががっつーんとぶつかって
あまりの痛みにおでこを押さえて転げまわった
涼星さんも顔をしかめて額をさすっている
深海「いってぇ。・・・色気のない声だな。昨夜はすっげぇイイ声だったのに」
榛原「な、え、だって」
茶化すように言われて、たちまち顔が赤くなる
涼星さんはしどろもどろになった私を見て、目を細めて笑った
深海「冗談だ。いや本当だが。朝ごはんできてるから早く食え」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
たいへん美味な朝食を食べた後、涼星さんはカプセル状の薬を差し出してきた
榛原「これは・・？」
深海「貧血用の薬だ。呑め」
“呑んで”
ふわりと重なった冷たい唇
口内にカプセル状の薬・・・
榛原「嫌だ！俺は、俺はっ、それを呑んだら・・・！！！」
深海「A？」
頭がずきずきと痛む
“教えてくれれば楽になるよ？”
榛原「痛い、！！涼星っ・・・！！助けて、俺は、」
全身の痛み
ひりひりと炎に嬲られているような・・・・
深海「おい！！しっかりしろ！！」
涼星さんの声に正気に戻った
深海「無理して思い出さなくていい・・・！！」
引き絞るような声
強く肩をつかんだ手は、力が入りすぎて白くなっていて、
俺のことを思って言ってくれている言葉のはずなのに
なぜか、心が引き裂かれるように、切ない
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大草原ぴえん丸 - すごい良いですね！(数年前の作品にすみません！) (8月17日 21時) (
レス) @page2 id: 8e4784552b (このIDを非表示/違反報告)
なめこ好き - メッチャ私のお気に入りになりました！(*^^*)頑張ってください！ (2018年9月17日 20時) (レス) id: 2f8ccb0650 (このIDを非表示/違反報告)
ﾀﾞﾀﾞ - このお話大好きです。続き楽しみに待っています。 (2017年6月7日 19時) (レス) id: 3e11cade8a (このIDを非表示/違反報告)
レン - 続き、楽しみにしてますね♪更新頑張ってください！ (2017年5月24日 9時) (レス) id: b50ec71b84 (このIDを非表示/違反報告)
るな - のんちゃんさん» 良いですよね！特別感が生まれる笑 (2017年3月5日 19時) (レス) id: 778efceaa7 (このIDを非表示/違反報告)
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