【オリジナルＢＬ】俺はれっきとした男です。

３２話 ページ38

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

昼休みのチャイムが鳴った。
皆それぞれ席を立ち、食堂やら他のクラスやらに散らばっていった


「A！食堂いこーぜ！」


『あ、うん』


樹と一緒に食堂へ向かった


５組の前に通った時、たまたま樹と目があった。
あいつ、５組だったのか

樹は少し微笑んで手を振ってきた

樹さんや、手を振ってくれるのは嬉しいんだが、周りの女子の視線がめっちゃ怖いんだが


「お、斎藤樹じゃん。相変わらずモテてんな〜」


辰馬が羨ましそうに樹を見つめた


『辰馬もモテるでしょ』


もし全くモテないとか言ったら殺す


「ん、そうか？あんまそうには思えんが…」


はい、こいつぶっ殺('ω')


『辰馬、お前は今俺を敵に回した…ので、今からお前をお仕置きします』


「え、なんで…うわっ！」


俺は辰馬の横腹をくすぐりだした

暴力はいけないもんね('ω')
俺が弱いからとかじゃねぇからな！！


「あー…一生懸命くすぐってるとこ悪いんだけど、おれくすぐり全く効かないんだよね」


『え』


まさかの展開に焦ると、辰馬はくすぐる仕草をした


「俺、やられたらやり返す派なんだよね」


「あの…ちょ、まっ」

ﾀﾞｯ

ジリジリと近寄ってきたから、俺は猛ダッシュで辰馬から逃げた。
何を隠そう、俺はくすぐりにめっぽう弱いのだ！！


ﾄﾞﾝｯ！



そんな事を考えながら走っていたら、曲がり角で人にかなりの勢いでぶつかってしまった

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