スカイブルーのシルエット【SnowMan】その 2 (ページ14)

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大好き、だけど。ページ14

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公演が終わって、拍手を浴びて
舞台やステージの上から見る景色が、やっぱり大好きだって思う

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SnowManに入れて、ほんとうに幸せだって思う
メンバーもファンのことも、大好きだって思う
ここから離れたくないって、そう思う

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でも私は、ファンだけじゃなくてメンバーも騙してる

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『世良Aは、本当は女』

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女ってことを隠して活動を始めた理由は、プライドだった

でも、グループが大きくなっていくたびに
自分のことも世間に知られていくごとに
スケジュールが埋まっていくたびに

自分はこのまま人前に立っていていいのかって思う

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本当の私の姿を知ったら、皆が皆、ふっかさんみたいに
自分を受け入れてくれる保証なんてない

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全部さらけ出せば、少しは楽になれるしれない
でも、今のグループを壊してしまうことが、嘘の代償になる

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『世良ちゃんは特に責任感とプロ意識が強い』

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Jrの頃から、色々な人に言われてきたけど
それは、私が嘘を背負っているからで

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照くん、どんな顔するかな
康二くん、きっといつもみたいに笑い飛ばせないよね
翔太くん、私のこと嫌うかな
舘さん、きっと怒るよね
さっくん、いつもの笑顔消えちゃうのかな
阿部ちゃん、なんて言うかな
ラウ、きっと失望するよね

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めめ、もう私のこと親友なんて思ってくれないよね

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言いたい、でも言えない
色んな思いが渦巻き続けて、私、もう、

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｢｢｢ありがとうございました！！｣｣｣

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佐｢気づいたら折り返してたーふぅ！｣

渡｢そろそろ腹筋がちぎれそう｣

向｢終わる頃には筋肉100倍やな！マッチョや！｣

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前を歩く、汗だくの9人のシルエットが揺らぐ
視界がどんどん曇っていって、身体が芯から冷えていく

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目｢A？｣

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呼吸が、出来ない

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目｢A！？｣

岩｢どした？｣

目｢Aが、倒れた｣

佐｢え？｣

向｢嘘やろ｣

ラ｢世良ちゃんが…？｣

渡｢最近、あいつ様子変だったもん｣

宮｢確かに｣

阿｢納得してる場合じゃないって…｣

深｢めめ、俺医務室運ぶよ｣

目｢いや＿＿＿行かせて。俺に。｣

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最後に分かったのは、振り返っためめが
私の身体を支えてくれたってこと

意識を手放したその先、私はもう、分からない

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『ねぇふっかさん、もしもね。
私の正体をメンバーの皆が受け入れられない…ってなったら
世間より、メンバーの皆が、ね。

そしたら、私は＿＿＿＿』

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