34恋 ページ35
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優しい世界
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「…あ」
「ん？」
「巨さん」
「え？」
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誠知の袖を引いて声を掛ける
むさ苦しい(ｽﾐﾏｾﾝ)男の群れの向こうには
職員さんと談笑してる…巨くんがいて
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巨くんに申し訳ない気持ちでいっぱいで
どうしたらいいのか分からないまま
輪の真ん中で立ちすくんでいたら
ふと…巨くんと目が合った
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(…どうしよう、)
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目を逸らすべき？
それとも、何か声を掛けるべき？
なんて…迷って、いたら
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(Aちゃん、ばやし)
「…あ、」
(……おめでとう！)
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遠くからでも、分かる
目が合って…巨くんは確かに、にっこり笑って
私と誠知に、OKサインを指で作って
口パクで私達にメッセージを送ってくれた
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「反則だよそんなの…」
「今の、俺も惚れそうになった」
「私も…巨さんかっこよかった」
「でも初っ端から浮気すんなよ」
「まさか！しないよ。…でも、私達さ」
「ん？」
「幸せに、ならなきゃいけないね」
「…そうだな」
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ふっ、て照れ笑いを浮かべた誠知に
背中の後ろで…誰にもバレないように
そっと、手を握られる
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「…誠知、こういうことする人だっけ？」
「いや…なんか、したくなっただけ」
「もー…公衆の面前だからね」
「バレてないし、いいだろ」
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誠知、私知ってるよ
そうやって言いながら、私から視線を逸らしたのは
恥ずかしいからだよね？照れてるからだよね？
だって誠知の耳、真っ赤なんだもん
そんなのバレバレだよ、誠知ったらもう。
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「あ！ちゃっかり手繋ぎやがって！」
「うわ、マッチさん…ばらさないでくださいよ」
「え！？ほんとか！？」
「チームメイトの前で中々やるなぁお二人さん！」
「…こっそりのつもりだったんですけど…」
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マッチさんに指を刺されて
ロッカーは再び、お祭りモード
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どこまでも優しかった巨くん
涙を飲んで背中を押してくれた芹沢さん
私たちを応援してくださる、ホークスの皆さん
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皆さんの想いを乗せて
私達は幸せにならなきゃいけない
そうだよね、誠知？
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「そーだ、ふたりにプレゼント」
「わわっ、内川さん？」
「チケットあげるからさ
これ、一緒に行っといでよ」
「いいんですか？ありがとうございます…！」
「ちなみにそれ、期限今日までだから」
「「…え？」」
「初デート、しておいでよ」
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にっこり笑う、内川さん
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間宮A、いきなりですが
誠知と、初デートすることになりました…
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凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん(´∀`)ついにです...！ここまでお付き合いくださってありがとうございます！ (2018年11月11日 23時) (
レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - つ…遂に！！ (2018年11月11日 23時) (レス) id: 03ef5bc57a (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 澪さん» 澪さん◎ありがとうございます（ ; ; ）嬉しいコメントに私もキュンキュンしちゃいました(´▽｀*)応援ありがとうございます！ (2018年11月10日 14時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 突然のコメント失礼します。殿堂入りおめでとうございます！とてもキュンキュンしながら読ませていただいてます。これからも更新頑張って下さい！ (2018年11月10日 12時) (レス) id: 10f685532e (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん◎ありがとうございます！是非2人の行く末を見守ってください...！ (2018年11月6日 7時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛*
| 作者ホームページ：https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時：2018年9月18日 1時
