03恋 ページ4
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Aと誠知の歴史(大袈裟?)
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ちょっと、振り返ってみましょうか
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まず、23年前の8月に
私と誠知は生まれました
そう、同じ日に。しかも、同じ病院で。
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「お前と俺、5分違いで生まれたらしいよ」
「うそ、ほんとに?」
「ちなみに俺のが5分早い」
「そうなんだ…!」
「つまり俺が兄貴」
「待ってそれは意味わかんない」
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中学校の頃の何気ない会話により
私たちが生まれた時間まで近いことを知りました
どうして誠知がそれを知ってたのかは知らないけど
私たちは、ほぼ双子のようなもので(?)
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同じ病院で仲良くなった私のお母さんと誠知ママ
後に、家が近いことまで分かって
すっかり大親友になった両母親
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「きゃあ、誠知笑った!あら、Aちゃんも!」
「誠知くんは本当に綺麗な顔してるわねぇ」
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家族ぐるみで仲良くなった上林家と間宮家
(あ、私の苗字は"間宮"って言います)
2つの家の子ども…そう、私と誠知は
母親達により、一緒に子育てをされて来たのです
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「可愛いわねぇふたりとも」
「誠知とAちゃんが結婚したら素敵じゃない?」
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誠知のお母さんは頻繁にそう言ってたけど
私のお母さんはいつも笑って頷くだけだったそうな
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そして、幼稚園に通うことになった私と誠知
もちろん、同じ幼稚園でございます
後で私たちが3歳の頃のアルバムを見たんだけど
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「せじくん、せじくん!」
「Aちゃん、遊ぼ?」
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泥だらけでにかっと笑う私と
私の後ろからひょこっと控えめに顔を出した誠知が写ってたのは私の記憶に新しい
うん……あの時の誠知はやっぱり可愛かった
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そして、小学生…中学生になった私と誠知
思春期特有の、恥じらいというか
距離が離れてしまうこと、私たちには存在しなくて
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「A、宿題見せて」
「誠知ママに言うよ?」
「アイス奢るわ」
「よしゃ、手を打とう」
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「A、背縮んだよな」
「や、誠知が伸びたんだよ」
「ふは、チビだ」
「うるさいうるさい」
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幼稚園の頃の可愛さはどこへやら
どんどん成長していった誠知は
ある日私の頭の上に顎を乗せて
気だるそうに言ってへにゃりと笑ったのを覚えてる
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どこか余裕も出てきて
大人びた雰囲気も醸すようになってきた誠知
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そして、高校生の私たち…
いや、私は誠知の高校時代をよく知らない
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「俺、宮城行くから」
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私と誠知は
15歳の時に、初めて離れ離れになりました
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凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん(´∀`)ついにです...!ここまでお付き合いくださってありがとうございます! (2018年11月11日 23時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - つ…遂に!! (2018年11月11日 23時) (レス) id: 03ef5bc57a (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 澪さん» 澪さん◎ありがとうございます( ; ; )嬉しいコメントに私もキュンキュンしちゃいました(´▽`*)応援ありがとうございます! (2018年11月10日 14時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 突然のコメント失礼します。殿堂入りおめでとうございます!とてもキュンキュンしながら読ませていただいてます。これからも更新頑張って下さい! (2018年11月10日 12時) (レス) id: 10f685532e (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん◎ありがとうございます!是非2人の行く末を見守ってください...! (2018年11月6日 7時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛* | 作者ホームページ:https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時:2018年9月18日 1時