ひとときのあいを【短編集】

□.神里和毅 ﾘｸｴｽﾄ ページ32

雫さんリクエスト

.



何気ないやりとりだって、嬉しくて



.


「ただいま、A」

「！ おかえりなさい、和毅くん！」


.


試合でくたくたになった身体で家のドアを開ければ
エプロン(俺がプレゼントしたやつ)を翻して
にぱっと笑ったAが出迎えてくれた


.


「テレビで見てたよ、今日もかっこよかった！」

「ありがと。たまには球場にも見に来てよ」

「えー？(笑)じゃあ今度行かせてもらおっかな」


.


こんな何気ないやりとりだって、僕には嬉しくて
あぁ、結婚したんだなぁ、俺。
どんなに疲れてても必ず俺を笑顔で出迎えてくれるAに、いつも幸せな実感をさせられる毎日


.


Aの、太陽みたいに眩しい笑顔に
惚れたのは…虜になったのは、俺で
まさか、この笑顔を毎日見られることになろうとは
出会った当初は、思ってもいなかった


.


「ね、和毅くん」

「はいはい、なんでしょう」

「お風呂にする？ご飯にする？それとも…私？」

「…マジか」


.


ひょっこり俺の顔を覗きこんで
これ、言うの憧れだったのって笑うA


.


んー…さすがにこれは反則じゃないですかね
可愛いの暴力ですよ。
どれだけ俺を好きにさせれば気が済むんでしょうか、俺のお嫁さんは。


.


「じゃ、Aにしよっかな」

「私？おっけいおっけ…私！？」

「Aが言ったんじゃん」

「言ったけど、言ったけど…」

「ほら、こっち」


.


茹でダコみたいに顔を真っ赤にして
おどおど、あたふたしてるAをひょいっと持ち上げて…所謂、お姫様抱っこってやつで
問答無用、寝室へ連行した


.


「…ふざけてみただけなのに」

「その気にさせたAのせいです」

「……和毅くんの意地悪」


.


もう、って唇を尖らせたAの頬に
そっと、触れるだけのキスを落とす
試合終わりで、身体は疲れてるはずだけど
…もう1回。
少しだけ…にする、自信はありません。


.



(お料理、まだ途中なのに)

(じゃ、終わったら一緒に作りましょうか)



.



君と過ごす、甘美な時間



.





遅くなって申し訳ございません( ; ; )
ラブラブ感…出せたか微妙なところですが(汗)
雫さんリクエストありがとうございました！

.

@j2hi_ve
↑Twitterにて限定のお話や裏話をたくさん公開しております！
どなたでもフォロー承認致しますので、是非フォローよろしくお願いします(´˘`＊)

.

□.糸原健斗 ﾘｸｴｽﾄ→←□.金子侑司 ﾘｸｴｽﾄ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す