43話 ページ45
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手を引かれてやってきたのは、図書室の奥にある小さな書斎であった。そこには本が何冊か置かれている机があり、私はエーミールさんのジャケットを被せられて下に居て下さいと指示される。大人しく従っておこう。
それから数分後、入口の方から大きな音がしてビクッと肩が上がる。何人かの足音も聞こえてきて嫌な予感がした。気配がピリピリしてる……。
tn「おい。ここにA来とるやろ？」
rb「カメラでここにくる姿が最後に映ってたんよ。隠し事は出来へんで、エミさん」
em「2人ともそんな怖い顔をされて…残念なことにここにはAさんは居ませんよ。あれなら探してもらってもいいですし」
エーミールさん！？何言っちゃってるの？え、あのふたりの怖さ知ってるよね？探してもいいとか言い出したら絶対見つけ出しそうなんだけど。前とかトントンさんに匂いで場所を見つけられたことあるし…
そう思っていたのだが、一向にここに来る感じはなくロボロさんたちは舌打ちをしながら諦めて別の場所へ行ってしまった。……なんで？？
em「もう出てきて大丈夫ですよ」
『ほんとにありがとうございます…何故ここが見つからなかったのでしょうか？』
em「実はこの書斎、私だけが知ってる隠し部屋なんですよ。ですが、この間トントンさんがAさんのことを匂いで探していた…という話を風の噂で聞いたので一応のため私のジャケットで誤魔化してもらいました」
『…あんな短時間で色々と考えれて凄いですね…それに、エーミールさんだけの秘密の隠し部屋を私なんかのために…申し訳ないです、』
em「何をおっしゃるんですか。私はここで貴方と紅茶を飲みたいと思っていたんです。だから今回は下見、という形でどうでしょう？」
待って、エーミールさん紳士すぎてキュン死しそう。また別のタイプの男性来ちゃったね？こんな素敵な考えができて気も使えて落ち着いてる雰囲気の男性とか優良物件すぎて。女性の扱い慣れてそう。
とりあえず机の下から出て机の上にあった本を眺めていると、隣にいた彼がおすすめのところを教えてくれた。すると、捲っていた際に紙で手を切ってしまった様でその場に甘い匂いが充満する。
やっと納まったと思った喉の乾きが思い出したように再来した。息がしずらくなって、頭のストッパーが緩くなる気がして、ダメだ、部屋に戻ろう。こんな優しい人に恩を仇で返すような真似はしたくない。
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樹乃(プロフ) - あっ、えちぃ奴ですね！(察)御馳走様です！！！！！ (9月23日 14時) (
レス) @page14 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - ﾊｧｯ(昇天)待って好きえっつなの大好物！（） (2023年1月6日 3時) (レス) @page30 id: 73572317b8 (このIDを非表示/違反報告)
荒脅レオン(プロフ) - コメ失礼します…脳内再生させてみたら尊過ぎて天国行きかけてしまいました…。天国をありがとうございます！失礼しました！！！！ (2022年12月16日 17時) (レス) @page45 id: 8c9c47586b (このIDを非表示/違反報告)
かめ - 初コメすみません……snさんの照れ顔想像したら、スマホ投げそうになりました() 尊いです……失礼しました…… (2022年5月28日 0時) (レス) @page8 id: a727910568 (このIDを非表示/違反報告)
玉こんにゃく(プロフ) - あぁぁぁ〜っ！エミさんドMキャラなのくっそ好きです…美味しい…応援してます、頑張って！ (2021年9月1日 3時) (レス) id: 6917921727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こねまる | 作成日時：2020年11月21日 14時
