42話 ページ44
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『あの……少し外の空気を吸ってきてもよろしいでしょうか？』
gr「確かに、俺も久しぶりに盛り上がって飲みすぎたようだ。今日はここで解散としよう」
『とても充実した時間をありがとうございました』
そう言った声は、震えていなかっただろうか。しっかりと笑えていただろうか。グルグルと回る頭を冷やすために酔ったフリをしてよろよろとドアに行った。うぇ……聖水気持ち悪すぎ！！
syp「Aさん、酔いすぎて歩けてないじゃないですか。部屋まで運びましょうか？」
『…だ、……大丈夫』
ci「A！！何無理してんねん！お前…」
『それ以上言ったら1週間口聞かないです。』
ci「っ…すまん、でも…今きついんやろ？」
チーノさんのその言葉にすら返事ができないほど苦しくなってきた。喉が乾きすぎて、自制が効かなくなる前に、ここを立ち去った方がいいと理性が判断する。
そのままドアを開けて、なるべく早く走れば後ろからは私を呼び止める声が聞こえてきた。嫌だ、止まりたくない。止まりたい……あの甘い血が欲しい。
＿＿違う！欲しくない！！今飲んだら確実に止められなくなって殺してしまう、ダメだそんなの。
少量の聖水でも、塵も積もれば山となるらしい。息が切れて咳き込めば手には自分の血が付着していた。それに、今自分がどこにいるのかもわかんないし…最悪だ。
インカムはさっきからずっと通信が来ているが、出たくなかったので外してポケットに入れといた。
「＿＿あれ？珍しいですね。こんな時間にAさんがここにいらっしゃるのは」
『っ！？…エーミールさん？なんでここに……』
em「驚かせてしまってすみません。少し仕事が溜まってまして、先程終わったんです。」
『…そ、なんですね。お疲れ様です』
em「Aさん、インカム付けてます？皆さんがあなたのことをお探ししてますよ」
何も知らないエーミールさんは不思議そうに私のことを見つめてくる。美味そうな血を飲みたくなる衝動を抑えて、彼の方へ倒れ込めば優しく受け止めてくれた。
『すみません……私、あなたにしか頼めないことがあるんです……』
em「わたしにしか、頼めないこと？」
『お願い、私の事匿って…』
涙目で、下からエーミールさんを見つめればごくんっと喉を鳴らして数秒間黙り込んだ。そして、上からゆっくりと声が聞こえてきた。
em「分かりました。では、こちらに来てください」
*
続きます^^
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樹乃(プロフ) - あっ、えちぃ奴ですね！(察)御馳走様です！！！！！ (9月23日 14時) (
レス) @page14 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - ﾊｧｯ(昇天)待って好きえっつなの大好物！（） (2023年1月6日 3時) (レス) @page30 id: 73572317b8 (このIDを非表示/違反報告)
荒脅レオン(プロフ) - コメ失礼します…脳内再生させてみたら尊過ぎて天国行きかけてしまいました…。天国をありがとうございます！失礼しました！！！！ (2022年12月16日 17時) (レス) @page45 id: 8c9c47586b (このIDを非表示/違反報告)
かめ - 初コメすみません……snさんの照れ顔想像したら、スマホ投げそうになりました() 尊いです……失礼しました…… (2022年5月28日 0時) (レス) @page8 id: a727910568 (このIDを非表示/違反報告)
玉こんにゃく(プロフ) - あぁぁぁ〜っ！エミさんドMキャラなのくっそ好きです…美味しい…応援してます、頑張って！ (2021年9月1日 3時) (レス) id: 6917921727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こねまる | 作成日時：2020年11月21日 14時
