稲荷崎の顔面国宝

第26話　安定マック ページ28

『えびフィレオセットポテトLで爽健美茶、追加でサラダとアップルパイお願いします！』

「めっちゃ食べるやん」

「ビックマックのセットポテトLにコーラもLで。あと単品ダブルチーズバーガーとチキンナゲット、マックシェイクのオレオお願いします」

「治の方がヤバいな」

「妖怪か」



水着を選び終わり、安定のマックに来た
う〜ん、相変わらず可愛い俺らのマネ



『！ねね、倫くん！ポテト美味しいからあげる！』

「………………いっぱい食べる君が好き…」

「会話せえや」



何故かスパァンと侑に叩かれる
痛っ、暴力反対！俺悪いこと言ってないじゃん



「それよりAどんな水着買ったん？」



そう、あの後Aは1人で見てくる！と言ってスタコラサッサと店の中へ行ってしまったのだ
俺と治はくぅっ！と2人で唇を噛み締めたのはいい思い出さ(数分前の出来事)



『へへへ、内緒』



………………………えっ殺す気？
ビックリした俺今絶対心臓止まった




「あ、あかん………息がっ、できんッ」

「罪な女や、お前は！！！！！！」

「ちょおもう1回してや、それ」

「家宝にしていい？」

『いつの間に写真撮ったの倫くんは』



俺のはもう職業というか手が勝手に動くというか、仕方ないんだよね
Aはまあいいや、と言ってポテトを口に運ぶ



「この後どうするん？」

「スポーツショップやなかったっけ」

「そーや、サポーター買わな」



それぞれの目的を決め、俺も何買おうかな〜と考えて、ふと目の前にいる治を見た

？俺の幻覚？間違っていなければ俺の目にはマックシェイクとコーラしか残ってないんだが



「いや食べるの早くない？」

「普通やろ」

『治の普通は普通じゃないよ』

「えっそーなん？」



ビックリ、と言うような表情をする治
その顔何かムカつくな。



『…………あ、昼ご飯おばあちゃんに写真送らなきゃいけないんだった』

「「あ」」




おば様が出てきた瞬間に察した
……………うん、お疲れ！生きて帰ってこいよ




『……………もう1件行って皆でサラダ食べよっか！』

「「嫌だ」」




巻き添えは喰らいたくない、という事でアディオス☆

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