稲荷崎の顔面国宝

第25話　顔面国宝実感 ページ27

「おっしゃあ！水着やーー！！！！」

「ちょ、侑！走んなや！」

「何でアイツあんなガキなん」

「知らないよ。君の兄でしょ」

『弟より兄がアレってどうなの？？』







無事に満員電車をクリアしショッピングモールに着いた
侑は興奮のせいか大声で水着売り場へ向かっていく
そして、それを追いかける銀、ゆったりと歩く俺ら

ああ、これこそ平和





『水着見たら次スポーツショップね。スポドリの粉絶対無くなる』

「テーピングは大丈夫なん？」

『まだ予備結構あったから大丈夫』






そんな話をしながら歩いていると着いた水着売り場
侑は既に目を輝かせて周りを物色していた

え待って銀ゼーハー言ってるんだけどどれだけの速さで向かったわけ？お前足の速い5歳児かよ





『かっわい〜！』




いつの間にか俺の隣にいたAは笑顔で水着を見ていた
？？あれ天使ってこの世に存在したんだ？
そしてちゃっかりAの傍にいる治

おい待てお前、抜け駆け許さん




「これ可愛ええやん」

『う〜ん、ビキニ着たい』

「んなっ、！ハレンチやでそんなん！！Aはワンピースタイプの水着着てその上からパーカー着とればええんや！！」

『めんどくさっ』




うん俺それ同意
だってアレでしょ？海に行ったら男共うじゃうじゃいる訳でしょ？そんなのAが注目の的になるに決まってるじゃん？だってAより可愛いやついないもん(真顔)

そう思ってるとAは表情を変えてうるうるした目で治を見た




『……ダメ？』




は？？？？可愛すぎるんだけど何
………やべ勝手に手が動いてベスポジで写真撮れちゃったよ、………ん？待って鼻血出た





「ええに決まっとるやろ！！！！！！」





……治、ティッシュいる？





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