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126★ ページ6

しがないリーマンが行くしがない普通の居酒屋の暖簾を潜った。


小洒落たダイニングバーなんかでニノと二人で飲むのもなって…。


そもそも俺とニノにそんな場所は似合わない。


とりあえずのビールと焼き鳥を頼み、ニノが何かを言うのを待ってたけどニノはビールをちびちび飲むだけで何も言わず…


二杯目のビールを頼む頃、痺れを切らした俺が口火を切った。


「最近…ちょっと元気なさそうに見えてたんだ。なんかあった?」


ずっと俯いてたから視線は俺と合う事がなかったけど、やっと上目で俺を見た。


「…彼女と上手くいってないのか?」


それでも何も言わないから確信をついた。


「…花子さんに聞いたの…?」


恐る恐ると言った感じに聞いてくるニノは今まで見た事ないくらい弱々しい。


「あぁ…。お前のせいでAちゃんと彼女もギクシャクしちゃったみたいで…。俺の可愛い彼女まで悲しませんなよ。」


「ごめん…。」


小さくなって謝った。


「どうしたっていうんだよ。お前らしくもない。」


友達としてこんなニノは見たくない。


「ふふふ。なんか立場逆転しちゃったね…。ホント…いい男になったって言うか…元々そうなんだろうね。」


力無く笑ってタバコを咥えて火をつけた。


「なんか哀愁漂うオヤジになってんぞ。」


「え?そんな老けた?」


「あぁ…。何がお前をそこまでさせたんだ?」


さすがの俺でも浮気疑惑からのケンカくらいじゃないって察しがつく。


「ん〜…翔さんは花子さんと結婚…って…考えてる?」


「ブッ。」


「もぉ〜汚いなぁ。」


予想外、想定外過ぎて口に入れたビールをニノに向かって吐き出してしまった。


おしぼりで顔やらテーブルのビールをニノが拭いて。


「お、お前…けっ、けっ、結婚すんの?」


「いずれはするでしょ?一生独身なんて嫌だし…子供欲しいし…。」


「あぁ…まぁでも…お前の口から結婚なんて出るとは思わなくて…。」


俺も口の周りをおしぼりで拭いてると、ニノが小さくため息をついた。


「…彼女が嫌がってんのか…?」


彼女だって適齢期なわけだし…


断る理由はなさそうだけど。


「嫌って言うかね…。」


言い澱み、また寂しそうにため息…。


「ん?ニノ?」


「子供がさ…できたみたいって…。」


「ブブーーッ。」


「もぉ!翔さん!いい加減にしてよ!」


いやもう…


驚きすぎて言葉にならない。

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設定タグ:櫻井翔 , 二宮和也 ,   
作品ジャンル:タレント
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さとち(プロフ) - 最後までしょーちゃんを見届けさせてくれてありがとです(*´∀`*)ロマンチストなしょーさんにぴったりなプロポーズシーン。きゅんきゅんしちゃいました。ヘタレくんが成長してく様子を見守れて幸せでした(^^) (2019年11月17日 8時) (レス) id: 71c5d1241d (このIDを非表示/違反報告)
プリ(プロフ) - 完結おめでとうございます。私はヘタレてても優しくて少しずつでも頑張る翔くんが大好き。プロポーズのシーンもとっても素敵だった。素敵なお話しをありがとうございます。これからも楽しみしてます(^-^) (2019年11月10日 12時) (レス) id: cd103d13f3 (このIDを非表示/違反報告)
にのゆう(プロフ) - 完結お疲れさまでした。私はしおななさん大好きです(*´▽`*) (2019年11月9日 12時) (レス) id: 36f104c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - 終わった〜。あんなにヘタレだった翔くんが 花子さんに釣り合うべくカッコよく成長! てか、まあ、初めから素材は完璧なんだからまあ当たり前か。多少ヘタレがまたかわいい(≧∇≦) こんなかわいいバカップルになれるなんて(//∇//)お互いに好きすぎていいなぁ〜 (2019年11月9日 11時) (レス) id: 285da43cef (このIDを非表示/違反報告)
あゆママ(プロフ) - 完結おめでとうございます!(*´∀`)ヘタレな翔さんが成長していくのが楽しみでした。終わってしまうと寂しいですねぇ〜。歌は息子が大好きで、ピアノでよく弾いていたので知りました(笑)可愛い曲でこちらも好きになりました。また二宮さんのお話もお待ちしています! (2019年11月9日 7時) (レス) id: ddbf446660 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しおなな | 作成日時:2019年9月20日 15時

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