１２２☆ ページ2
麻友は焦って『違う！そういう意味じゃないの』って慌てて否定はしてくれたけど…
なんとなくお互い気まずくてランチを早々に切り上げた。
麻友からは『ごめんね。Aがちゃんと櫻井さんの事を好きなのはわかってるの。仲の良い二人に嫉妬しただけだから…』ってメッセージを受信した。
何事も自分が上手くいってない時は周りが眩しく羨ましく思えるものだけど…
「どうしたの？ため息…。」
マグカップを持ったままで心ここに在らずの私を翔くんが覗き込んだ。
「うん…ちょっとね…。ごめんね？一緒にいる時に…。」
「ううん。何か悩んでるなら…できれば力になってあげたいとは思うけど…無理にはね。」
って隣に座る翔くんが微笑みながら私の髪を優しく撫でた。
もこふわな部屋着で有名のお店で買ったペアの部屋着を着て…
色違いでお揃いのマグカップで並んで座ってまったりとコーヒーを飲む。
これも翔くんの夢。
翔くんの夢は時に女の子の夢と思えるほど。
タイプ的に二宮さんはしなさそうではあるけれど、私も翔くんだって二人でいる時の話をむやみに他人にしたりしないから、それが麻友に伝わってるって事はないのに…
私達に嫉妬なんて…。
「翔くん？」
「うん？」
TVを見てた翔くんが再び私を覗き込む。
「私…ちゃんと翔くんを好きだからね？」
「え？！何？！突然。」
「ううん…意味はないって言うか…伝えたかっただけ…。」
私もちゃんと翔くんが好きでお付き合いしてるんだって…
間違っても付き合ってあげてる…なんて上から偉そうに思ってるわけじゃない。
他人はどう思ってようが翔くんにはちゃんとわかってて欲しいし、きっと翔くんはわかってくれてると思うけど…。
「無理にとは思ったけど…そんな不安そうな顔してるなら聞いた方がよさそうな事だね。」
私の手からマグカップを取り上げてテーブルに置くと、そっと私を抱き寄せた。
頬を掠めるふわもこの部屋着がくすぐったい。
「ふふふ。」
「ん？」
「ふわふわがくすぐったい。」
「俺は抱き心地抜群だけど？」
一緒に過ごす夜を重ねるに連れて翔くんの私に対する遠慮や過度の気遣いは段々と無くなってきて…
『高嶺の花』なんて思われてた時よりも距離は近い。
やっと対等にお付き合いできてるなって実感ができてきた時に…
よりによって親友と思ってた麻友にあんな事言われるなんて思ってなかったな…。
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さとち(プロフ) - 最後までしょーちゃんを見届けさせてくれてありがとです(*´∀｀*)ロマンチストなしょーさんにぴったりなプロポーズシーン。きゅんきゅんしちゃいました。ヘタレくんが成長してく様子を見守れて幸せでした(^^) (2019年11月17日 8時) (
レス) id: 71c5d1241d (このIDを非表示/違反報告)
プリ(プロフ) - 完結おめでとうございます。私はヘタレてても優しくて少しずつでも頑張る翔くんが大好き。プロポーズのシーンもとっても素敵だった。素敵なお話しをありがとうございます。これからも楽しみしてます(^-^) (2019年11月10日 12時) (レス) id: cd103d13f3 (このIDを非表示/違反報告)
にのゆう(プロフ) - 完結お疲れさまでした。私はしおななさん大好きです(*´▽｀*) (2019年11月9日 12時) (レス) id: 36f104c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - 終わった〜。あんなにヘタレだった翔くんが 花子さんに釣り合うべくカッコよく成長！ てか、まあ、初めから素材は完璧なんだからまあ当たり前か。多少ヘタレがまたかわいい（≧∇≦） こんなかわいいバカップルになれるなんて(//∇//)お互いに好きすぎていいなぁ〜 (2019年11月9日 11時) (レス) id: 285da43cef (このIDを非表示/違反報告)
あゆママ(プロフ) - 完結おめでとうございます！(*´∀｀)ヘタレな翔さんが成長していくのが楽しみでした。終わってしまうと寂しいですねぇ〜。歌は息子が大好きで、ピアノでよく弾いていたので知りました(笑)可愛い曲でこちらも好きになりました。また二宮さんのお話もお待ちしています！ (2019年11月9日 7時) (レス) id: ddbf446660 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2019年9月20日 15時
