８９☆ ページ9
『ヘタレヘタレ』だと翔くん自身も二宮さんも言っていたけど…
私と話したり一緒にいる事に慣れてきたら意外にも積極的な部分もあって、ドキドキしながらついていくのに必死。
「…かわい…。」
職場で机に隠れながらの不意打ちのキスに顔赤くする私を見て余裕のある涼しい顔で意地悪く笑ってる。
「もぉ…翔くんってば…。」
「うん？俺が？俺が何？」
「ズルい。」
「ははは。Aちゃんのがズルいよ。」
机に隠れてのヒソヒソ話に学生に戻ったかのように胸がドキドキする。
「私のどこが？」
「可愛いくて俺にこんなところでキスさせちゃうところ。」
冗談でサラッとホストみたいなセリフを言えちゃうくらいに仲良くなれたのは嬉しいけど…
「翔くんは二重人格なの？」
初めてデートした時、鼻血出してたのは別人？
「ううん。」
「だって…全然違う。」
「そりゃ違うよ。Aちゃんに好かれてるってそう思えるだけで俺は強くなれる。」
私の為に一生懸命変わろうと努力をしてくれてるのは知ってる。
だけど…
「私はそのままの翔くんでいいの。」
「うん。ありがとう。でも俺が嫌なんだ。頑張りたい。」
「頑張る方向が違うと思うけど？」
Sっ気も出てきたり…
「頑張りすぎないで？疲れちゃうよ。」
私も何もしてないわけじゃないんだけど、対等でいたいし、私はいるつもりなんだけど翔くんはまだどこか引け目を感じてるところがある感じがする。
「Aちゃんと一緒にいる為なら頑張れる。頑張りたいんだ。ただそれだけだよ。苦痛でもなんでもない。」
「じゃぁ私も何か頑張らないと…。せめて可愛い彼女でいられるように…。」
蒼汰の面倒見てたからか、はたまた生まれ持った性格か意地っ張りで素直じゃない…
強がっちゃう事が多々ある。
「そんなの必要ないよ。今でも十分可愛い可愛い彼女だから。」
照れもせずに微笑みながら言う翔くんに私の方が照れてしまう。
「逆にそれ以上可愛いくなられたら心配でたまんないし。」
「ん？」
「忘れたの？Aちゃんは『高嶺の花子さん』。みんなそう思ってたのに俺でも手が届くとわかったらちょっかい出す男が出てくるって事。」
「私…そんなんじゃないのに…。」
「今の俺にとっては高嶺の花じゃなくてたったひとりのお姫様かな。」
ふんわりと優しく微笑んで、もう一度チュッとキスをされた…。
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キミ(プロフ) - 糖度マックス！！こんなに甘やかされてみたいものです！ (2019年9月18日 23時) (
レス) id: 744bc54dd4 (このIDを非表示/違反報告)
しょうくん(プロフ) - 朝から幸せでデレデレなお二人(//∇//)ありがとう。もっと甘々糖度上げてもいいですよ(^^)翔さんの幸せな日が続きますように。また更新楽しみに待ってます(^ ^) (2019年9月18日 8時) (レス) id: 490943dac7 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - おはよぉーございます。ウザい翔くん大歓迎！もっともっとウザくても良いかな(笑)続きが楽しみです♪ (2019年9月18日 7時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - あゆママさん» 私も久々にここまで甘いカップルを書きましたよ（笑)やっぱり私はこういうのを書いてる方が性に合ってます。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - Fu--chanさん» それはもうすっごい濃いエスプレッソを飲みたくなるくらいの甘さだと思いますよ（笑)幸せそうでなによりです。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2019年3月4日 19時
