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情けない…
女の子に…
それも大好きで大事な彼女に言わせるなんて男として情けなさすぎて…
自分が腹立たしくて悔しくて…
車を自宅近くのコインパーキングに停めるまで一言も発する事ができなかった。
Aちゃんも時折、鼻をすするだけで何かを言う事はなかった。
「ごめん…部屋まではちょっと歩くけど…。」
「うん。」
荷物を持ってAちゃんが降りた事を確認し、俺も降りてロックをかけた。
12月のシンと冷たい空気の中、並んで歩くけどいつもみたいに手を繋ぐ事もなくて…
「…初めてだね。」
「ん？」
「翔くんのお部屋にお邪魔するの。」
「あぁ…うん…。」
自分のテリトリーの密室で二人きりになったら、自分がどうなるのか…
自制できるのか…
どう接すればいいのかわからなかったから誘う事はできなかった。
「本当はね？ずっとどんなお部屋なんだろうって…思ってた。」
「独身が住む普通の部屋だよ。」
「麻友もそう言ってたな…。」
そう言って寂しそうな顔を隠すように俯いた。
ニノの彼女は一度、ニノと一緒に来た事がある。
彼氏の部屋を友達が知ってて彼女である自分が知らないという事実。
俺は自分が情けないせいでどれだけ大好きな子を不安にさせてたんだろうって…
ごめんの気持ちと、何があっても離さないという気持ちを込めてAちゃんの右手をギュッと握ってダッフルコートのポケットに突っ込んだ。
「俺って彼氏失格だね。」
「え…？」
「だってこの歳なの全然に余裕なくて上手く付き合えないし、Aちゃんに悲しい思いさせてばっかりだ。」
「翔くんが彼氏失格なら私は彼女失格だね。」
「そんな…そんな事は絶対ない！Aちゃんが彼女でいてくれる…それだけで俺は幸せなのに…。」
なんでそんな事を…。
「いっつもそうやって翔くんに気を使わせちゃってるよね。」
「いやそれは…俺の問題であって…。」
「私は『高嶺の花』なんかじゃない。翔くんと対等にお付き合いしたいってずっとそう思ってた。」
俺はちゃんと真っ直ぐにAちゃんを見てなかったのかな？
どうしたって俺にとっては『高嶺の花子さん』で、こんな俺と付き合ってもらってるって後ろめたさが拭いきれなくて…
結果的にAちゃんを傷つけてた。
俺に根性がないのを言い訳にして…
Aちゃんの気持ちを考えてるフリをして…
ただこんな俺の全部を知られて幻滅されて嫌われるのが怖かっただけなんだ…。
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キミ(プロフ) - 糖度マックス！！こんなに甘やかされてみたいものです！ (2019年9月18日 23時) (
レス) id: 744bc54dd4 (このIDを非表示/違反報告)
しょうくん(プロフ) - 朝から幸せでデレデレなお二人(//∇//)ありがとう。もっと甘々糖度上げてもいいですよ(^^)翔さんの幸せな日が続きますように。また更新楽しみに待ってます(^ ^) (2019年9月18日 8時) (レス) id: 490943dac7 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - おはよぉーございます。ウザい翔くん大歓迎！もっともっとウザくても良いかな(笑)続きが楽しみです♪ (2019年9月18日 7時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - あゆママさん» 私も久々にここまで甘いカップルを書きましたよ（笑)やっぱり私はこういうのを書いてる方が性に合ってます。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - Fu--chanさん» それはもうすっごい濃いエスプレッソを飲みたくなるくらいの甘さだと思いますよ（笑)幸せそうでなによりです。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2019年3月4日 19時
