１０２☆ ページ22
長いキスの後、翔くんは覆い被さってた私の上からどいて、目も合わせず顔を枕に隠すように埋めてため息をついた。
我儘を言い過ぎちゃったかと反省をし…
「ごめんなさい…。」
翔くんは優しいからきっと断れなかったんだ。
もしかしたらずっと我慢してたのかも…。
そんな翔くんに調子にのって我儘言い過ぎて…
もしかしたら嫌われたかもしれないと、枕に顔を埋めたまま何も言わない翔くんに怖くなった。
「…はぁ…マジでしんど…。」
しんどいって…
やっぱり無理して私と付き合ってたのかもしれない。
私の為に頑張りすぎて疲れちゃったんだ…
きっと…。
「…ごめ…っ…ごめんなさい。」
「え？」
私の震えた声にパッと顔を上げた翔くんは目を大きく見開いていて…
「え？！なんで泣くの？あ〜…俺…ごめん！ごめんね？」
『ううん』と首を横に振るけど、私が悪いのに翔くんに謝らせてる事で余計に涙が出てくる。
「ね？泣かないで？そんなに嫌だった？って…嫌だったよね？もうしないから…なんて約束はできないけど、できるだけ我慢するから。だから泣かないで？」
私の涙を拭きながら、首の下に上手に腕を回して私を抱き寄せた。
抱き寄せてくれた事で許されたみたいで嬉しくて、胸に顔を埋めるとギュッと抱きしめてくれた。
「我慢なんてしないで？」
これ以上、我慢させたりしたくない。
それこそ愛想つかされちゃう。
「えっ？！いいの？！って…ダメだ。それはダメ。俺みたいなアホな猿は相当な我慢が必要だ。」
「なんで？私これ以上悪い女になりたくないよ…。翔くんに嫌われたくない。」
「は？何？悪い女？どういう事？俺が誰を嫌うの？」
翔くんの不思議そうな声に、ん？って疑問を感じ会話が噛み合ってない事に気づく。
「私が翔くんに…？」
「なにそれ。そんな事は今後絶対ないでしょ。逆は十分にあり得るけど。」
「逆もないよ！」
翔くんの胸から顔を上げるとパチリと目が合って、翔くんが嬉しそうに微笑んだ。
「…ありがと。」
「ううん。でも我慢はしないで？」
「するよ。しないとAちゃんがヤバイ事になるから。確実に愛想つかされる。」
「ダメだよ。またしんどくなっちゃうでしょ？翔くんは頑張り過ぎなんだよ…そんなんじゃいつか疲れちゃう…。」
我慢も頑張る事は必要だけど、度が過ぎるのは心身ともにただ疲れるだけだよ…。
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キミ(プロフ) - 糖度マックス！！こんなに甘やかされてみたいものです！ (2019年9月18日 23時) (
レス) id: 744bc54dd4 (このIDを非表示/違反報告)
しょうくん(プロフ) - 朝から幸せでデレデレなお二人(//∇//)ありがとう。もっと甘々糖度上げてもいいですよ(^^)翔さんの幸せな日が続きますように。また更新楽しみに待ってます(^ ^) (2019年9月18日 8時) (レス) id: 490943dac7 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - おはよぉーございます。ウザい翔くん大歓迎！もっともっとウザくても良いかな(笑)続きが楽しみです♪ (2019年9月18日 7時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - あゆママさん» 私も久々にここまで甘いカップルを書きましたよ（笑)やっぱり私はこういうのを書いてる方が性に合ってます。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - Fu--chanさん» それはもうすっごい濃いエスプレッソを飲みたくなるくらいの甘さだと思いますよ（笑)幸せそうでなによりです。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2019年3月4日 19時
