９９☆ ページ19
体調不良の時は寂しいと言うか心細くて…
熱のせいにして翔くんに我儘を言った。
翔くんの腕の中で上目で見た翔くんは眉を下げて困ったような表情を浮かべて、どうするべきか考えてる様子だった。
「…うん…わかった。俺も心配だしね。弟くんにも頼まれたしそうしようと思ってたんだ。」
私の我儘なのにあたかも自分の意思のように言う翔くんはやっぱり優しい。
「…我儘言ってごめんなさい…。」
翔くんの胸に顔を埋めて謝ると、『ううん』って胸から震えたような声が聞こえた。
「ね？うどん食べよ？本当に伸びちゃう。」
私の背中をポンポンと叩いて距離を取った。
「Aちゃんはあっちで座ってて？俺が用意するから。」
「大丈夫？」
生い立ちもあって蒼汰はそれなりに料理できるけど、翔くんの手つきは不器用さを隠せてない。
きっと料理は苦手なんだろうなって…。
「大丈夫！あとはどんぶりに移すだけだから。病人は大人しく看板されて？」
「…うん。」
引き下がったものの、大丈夫かな？とキッチンから視線は外せず見てると、恐る恐る鍋からどんぶりにうどんを移してる後ろ姿が一生懸命で…
彼はいつも私に対して一生懸命でいてくれるなって…。
いくら好きな相手でも恋人でも、常に全力でいるなんてなかなかできる事じゃない。
そこまで思われている事に嬉しさと幸せは感じるけど、休憩しないと疲れちゃうと思うんだけどな…。
「はい。お待たせ。」
テーブルの上にはうどんが入ったどんぶりと水とゼリーとアイスがのせられたトレーが置かれた。
「ゼリーとアイスは好みのじゃないみたいだけど許して？Aちゃんの好みはしっかり取説に書かせてもらったから次からは間違えないよ。」
そう言って微笑んだ。
「…ありがと。でもこんなに食べられないから明日食べるね？せっかく用意してくれたのに…ごめんなさい。」
こんな時間にこれだけの量を一度に食べたら余計に体調が悪化しそう。
「どれがいらない？どれが食べられるかわからなかったから全部のせただけだから気にしないで。」
「翔くんは？ご飯食べた？」
何時に来てくれたのかはわからないけど、連絡したのが私の帰宅後だから時間的にご飯の時間だったんじゃないかと…。
「あ〜…うん…た、食べた…かな？」
「翔くんは嘘つけないね。」
そう言うと苦笑いでアイスとゼリーを持ちキッチンに逃げた。
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キミ(プロフ) - 糖度マックス！！こんなに甘やかされてみたいものです！ (2019年9月18日 23時) (
レス) id: 744bc54dd4 (このIDを非表示/違反報告)
しょうくん(プロフ) - 朝から幸せでデレデレなお二人(//∇//)ありがとう。もっと甘々糖度上げてもいいですよ(^^)翔さんの幸せな日が続きますように。また更新楽しみに待ってます(^ ^) (2019年9月18日 8時) (レス) id: 490943dac7 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - おはよぉーございます。ウザい翔くん大歓迎！もっともっとウザくても良いかな(笑)続きが楽しみです♪ (2019年9月18日 7時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - あゆママさん» 私も久々にここまで甘いカップルを書きましたよ（笑)やっぱり私はこういうのを書いてる方が性に合ってます。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - Fu--chanさん» それはもうすっごい濃いエスプレッソを飲みたくなるくらいの甘さだと思いますよ（笑)幸せそうでなによりです。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2019年3月4日 19時
