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きっとこの姉弟は普通の兄弟以上にお互いがお互いに大事で、かけがえのない存在で…
それはこの先もずっと変わる事がないだろうし、そこに俺が入り込む隙間もない。
あったとしても入り込むなんて不可能だ。
それだけの絆を生い立ちが更に強固な物にした。
「俺が夢を諦めてモデルの仕事をしてるのは自分のせいだって思い込んでるんだ…ずっと。」
そう…苦しそうに吐き出した。
「そう…思わせる原因が…？」
聞いてもいいかどうかの戸惑いが口調に表れてる。
「俺の行きたい大学は私立で学費の為にAが犠牲になろうとした。」
「犠牲とは…？」
自分がやりたい事を諦める…とか…？
「女が手っ取り早く稼ぐ手段を選ぼうとした。身体を売る…的な…。」
俺の想像の範疇を軽々と越えた発言に思わず息を飲み、ベッドでスヤスヤ眠るAちゃんに目を向けた。
「しかもちょうどその頃、母親が亡くなって全部の負担が社会人になりたてのAだけにのしかかった。だけどAが身体売って稼いだ金で夢叶えたって…そんなの耐えられねぇだろ？」
親に乗せられたレールの上を歩く事が疎ましく思った時期もあったけど、俺はどれだけ恵まれてたんだろうと苦労知らずで私立一貫校で育った自分がやけに小さな人間に思えた。
「Aにそんな仕事させるわけにいかねぇし、家計を支えたくても…せめて高校の学費くらいは払いたくても高校生のバイトが稼げる額なんてたかが知れてる。そんな時にモデルにスカウトされたんだ。」
「…それで？」
「あぁ…高校生のバイトじゃ到底稼げない金額を提示された。もうこれしか俺ら姉弟の生きる道はないって腹を括って今がある。今じゃモデルって仕事に誇り持ってるけどな。」
当時を思い出してるのか遠くを見るような切れ長の目は苦しそうに細められた。
「その道を選んだのは俺なのに…自分のせいだと思い込んで自分だけ幸せになれないってずっと思ってる。」
「いやでも…あなたもAちゃんに彼氏とか…嫌だったんじゃないですか？」
俺を見る目は明らかに敵を見る目だったし。
「嫌だっつーか…まぁ…なんつーか…。」
言い淀み視線を彷徨わせる様はそれを肯定してる。
「ただのシスコン…？」
「あ？お前…今なんつった？」
ギロリと俺を睨み上げる。
「え？いや…なんにも言ってないです。」
「聞こえてんだよ。」
「…すみません。」
鋭い視線から逃げるように肩をすぼめて小さくなった。
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キミ(プロフ) - 糖度マックス！！こんなに甘やかされてみたいものです！ (2019年9月18日 23時) (
レス) id: 744bc54dd4 (このIDを非表示/違反報告)
しょうくん(プロフ) - 朝から幸せでデレデレなお二人(//∇//)ありがとう。もっと甘々糖度上げてもいいですよ(^^)翔さんの幸せな日が続きますように。また更新楽しみに待ってます(^ ^) (2019年9月18日 8時) (レス) id: 490943dac7 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - おはよぉーございます。ウザい翔くん大歓迎！もっともっとウザくても良いかな(笑)続きが楽しみです♪ (2019年9月18日 7時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - あゆママさん» 私も久々にここまで甘いカップルを書きましたよ（笑)やっぱり私はこういうのを書いてる方が性に合ってます。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - Fu--chanさん» それはもうすっごい濃いエスプレッソを飲みたくなるくらいの甘さだと思いますよ（笑)幸せそうでなによりです。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2019年3月4日 19時
