導かれる日 -4月9日 月- �� ページ6
囚人。プリズン。看守長。
そんな覚えはなかったが、自分は罪でも犯したのだろうか？
リリカ｢どうやって君たちがここまで来たのかは知らないけど、早く逃げた方がいいよ！シャドウに喰われたら廃人になっちゃうの!!｣
アタリ｢は？シャドウ？廃人？｣
リリカ｢さっき、あなた達を追ってたロボット。あれには本当の姿があるの。私が行ったことのある別のプリズンだと、それぞれ違う姿をしたシャドウがいたの。それに襲われたら、君たちだと太刀打ちできない！｣
司｢廃人って？｣
リリカ｢ここは認知世界。きみがシャドウに襲われて殺されたら、きみは自分が『死んじゃった』って認知する。その認知はきみの現実の身体には影響ないけど、精神はそこで死んじゃったと思い込んで止まっちゃう｣
アタリ｢それが廃人ってことか…｣
リリカ｢大丈夫だよ！私が出口まで連れて行ってあげる！｣
司｢出口があるのか？｣
リリカ｢ここのプリズンは初めてじゃないの。消滅させるために何回も潜ってるから！…まだ出来てないけど、いつかは｣
アタリ｢そんなに難しい事なのか？プリズンの消滅って。…あぁいや、そりゃー聞いた感じすげーことなんだろうけど、慣れてたりするんじゃないのか？｣
リリカ｢ここまで大きなプリズンは初めてだから…。さ！みんな、付いてきて!!｣
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???｢また侵入者？｣
シャドウ《は、はい！今全力をもって探しています》
???｢探す、ってことはつまり見失ったのね…｣
シャドウ《も、申し訳ございません！至急発見致しますので!!》
???｢当然。当然だけど…はぁ。あなた達に任せるとろくなことにならなそうね。…しょうがない、私も行くわ｣
シャドウ｢え!?しかし！｣
???｢聞こえなかった？｣
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リリカ｢…どうしよう｣
アタリ｢は？どうしたんだよ｣
リリカ｢いつもよりシャドウが多いの。いつもだったら通れる所も危ないかも｣
司｢つまり？｣
リリカ｢もしかしたら戦うことになっちゃうかも。そうなったら私を置いて先に行って｣
アタリ｢は!?見捨てろってことかよ!!｣
リリカ｢大丈夫。多すぎる相手からは逃げるから。それよりも先に、出口について教えておくね｣
司｢分かった｣
リリカ｢プリズンは歪んだ認知の世界。だからね、非現実的なことも出来る。構造的に部屋があるはずなのに壁がある。そういう壁から部屋に入れば外に出られるの｣
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作者名：誰かのヒーロー。 | 作成日時：2019年9月17日 0時
