ペルソナ #COMPASS (ページ12)

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導かれる日 -4月9日月- ⑩ ページ12

目が覚めるとそこは、青い部屋─ベルベットルームだった。

司｢…｣

昨日の今日で特に驚きもしなかった。そこに、レオリオが話しかけてきた。

レミリオ｢主から話だ、客人。くれぐれも、失礼のないようにな…!!!｣

睨まれたので、イゴールの方を見て、話を聞こうと思った。

イゴール｢ようこそ。私のベルベットルームへ。
ご心配なさるな。現実の貴方は眠りについていらっしゃる。私が夢の中にてお呼びだてしたのでございます｣

司｢…｣

イゴール｢再びお目にかかりましたな…｣

オリヴィア｢ここは、何らかの形で"契約"を結んだもののみが訪れる部屋。君はあの場所、あの道具で内なる声の導きを聞き取った…。そして、あの"力"を覚醒した！｣

イゴール｢レオリオ、それを渡して差し上げなさい｣

レミリオ｢…受け取れ｣

司に渡されたのは、鍵だった。

イゴール｢今宵から貴方は、このベルベットルームのお客人だ。貴方は"力"を磨く運命にあり、必ずや、私共の手助けが必要となるでしょう。
貴方が支払うべき代価はひとつ…"契約"に従い、相応の責任を持っていただくことです｣

司｢責任…｣

やりたいことのない自分にとって、かなり縁遠い言葉のはずだったが、昼間のことも相成ってその言葉は自分に重くのしかかってきた。

司｢…分かった｣

イゴール｢結構。貴方が手に入れられた"ペルソナ"…。それは、貴方が貴方の外側の事物と向き合った時、表に現れ出る"人格"｣

司｢人格…｣

イゴール｢しかも貴方のペルソナ能力は"ワイルド"…。他者とは異なる特別なものだ｣

司｢特別？｣

イゴール｢ペルソナ能力は"心"を御する力…。"心"とは"絆"によって満ちるもの。他人と関わり、絆を育み、貴方だけの"コミュニティ"を築かれるがよろしい。それこそがペルソナ能力を伸ばしてゆくのです｣

レミリオ｢コミュニティはペルソナ能力を強くするだけではない。客人自身を真実の光で照らす道標となるだろう｣

オリヴィア｢君のその力…"ワイルド"!!!どんなふうに伸びてくのかなぁ！楽しみだなぁ!!!｣

イゴール｢では、再び見えます時まで…ごきげんよう｣