壊れやすく輝く (ページ6)

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家に帰ってからも勝利の瞳の光と甘いようななんともいえないオトコの香りがフラッシュバックしてくる。

勝利は特別。

どんな意味で？

初めてそれがわからなくなった。キラキラ輝く別次元に行った勝利。

なのにあの日。

私にキスした時と変わらない瞳で。

なんでかわからないけど私は泣いていた。悲しいんじゃない。もどかしい。この気持ちがなんなのか全くわからないから。

しばらくするとスマホの画面が光った。

勝利からのメッセージ

「心配しないで。俺はなんにもこわくない。Aにもし迷惑かかるようなことになったら
全力で守る。
おやすみ。」

シンプルなのになんか今の私にはすごく心強かった。

それから2日後－

風磨から連絡があった。

「そこにはしばらく帰れねー。何でか、お前わかるよな？」

週刊誌に私と勝利の写真が載って大騒ぎになってしまっているから。

私はただ、「わかってるよ｣

としか言えなかった。