夏の日23 ページ28
加藤side
Aはなんだか怒ったように家の中に入ってしまい、
俺はどうすればいいのか分からずその場にしゃがみ込んだ。
あいつは、俺に何を伝えるために電話をしてきたのか。
Aの俺に対する理不尽な怒りに少しだけイラついていた俺はあいつに電話を掛け直した。
prrrrrrprrrrrrr
コール音の2回目がちょうど終わった頃に電話が繋がった。
？「シゲ、アキくん……？？
シゲアキくんっ!?」
驚くのも無理ないと思う。
さっき無言で電話を切ったやつから
電話が掛かってきたんだから。
加「なぁ、お前さなんで電話してきたんだよ。」
電話の向こうからはラジオを聞いているのか
__おはようございます。11:00のラジオニュースの時間です。
というアナウンサーの声が聞こえる。
？「あ、そのことなんだけどさ、、、
まだ諦められないよ、、」
そう聞こえた。
……まだ、諦められない、、。
？「ｽﾞｯ……」
泣いているのか、鼻を啜るような音がした。
そんなとき後ろからﾀｯという人が走るような音。
加「A…？」
？「なにっ？？シゲアキくん…？」
加「いや、なんでも。
まだ、諦められないとかそんなこと言われても困るよ、ゆき。」
少しだけ誤魔化してそう言った。
ゆき「そうだよね、、
今どこにいる？
少しだけ話したい。」
今……
加「今は、、俺の田舎……
東京から電車で3時間。
来るの？」
ゆき「行く。
切るね、また後で。」
ｶﾞﾁｬｯﾌﾟｰﾌﾟｰﾌﾟｰ
電話が切れたあと今更後悔した。
今ゆきに会うと、、
俺はダメになる。
そう、気づいたから。
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りりあ - とっても良くてキュンキュンしました！私もあなたと同じ受験生です！お互い頑張りましょう！受験頑張ってください！ (2018年10月20日 21時) (
レス) id: b61531f369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻増ちか | 作成日時：2016年7月25日 19時
